スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線〜広島県広島市安芸区〜
スカイレール広島短距離交通瀬野線は、JR山陽本線の瀬野駅と、広島県広島市安芸区の丘陵部に分譲された住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」を結ぶために建設された短距離交通システムで、軌道法に基づく公共交通です。
1998(平成10)年8月28日に「みどり口」〜「みどり中央」の1.3kmが開業し、住宅を分譲した積水ハウスなどが出資したスカイレールサービスが運営。平均速度15km/hで約5分で両駅を結んでいます。また、日本で初めてICカード定期券を採用した路線です。
スカイレールは、1993(平成5)年に三菱重工と神戸製鋼が開発し、懸垂式モノレールのような高架軌道から、ロープウェイのようなゴンドラを吊り下げて運行するもの。モノレール等に比べて建設費が約3分の1で、急カーブや坂道に強く、ロープウェイと異なり車輪が軌道を掴んで進むことから、安定した走行が可能であるのが特徴です。
しかし、本地区以外への導入例はなく、世界唯一の乗り物に。残念ながら2023(令和5)年11月頃から電気バスの運転に置き換えられ、廃止される予定となっています。
(撮影:リン/解説:裏辺金好)
○地図
○風景
JR瀬野駅に接続する、スカイレールみどり口駅。
改札の様子
ホームの様子
歩くと大変な丘の上。
使用される車両は200形。2018(平成30)年に導入された車両もあります。
車内の様子。
こちらは1997(平成9)年に製造された車両(202号)。座席のモケットは青緑色。(撮影:裏辺金好)
唯一の中間駅である、みどり中街駅。
改札口とホームの様子
終点の、みどり中央駅
スカイレールからの風景