長崎の路面電車で終点にあたる石橋から市民病院前にかけて丘の上に存在する洋館たち。開国に伴い造成された外国人居留地のなかで、最初に外国人の居住が許可された東山手地区と、大浦天主堂がある南山手地区と向かい合って存在しており、相当とも見応えのあるエリアです。このページでは東山手地区の近代建築について御紹介していきます。
まず上写真は、旧・英国総領事館(現・野口彌太郎記念美術館)
1907(明治40)年の建築で、1942(昭和17)年まで英国総領事館として使用し、大戦中に閉鎖され、1955(昭和30)年に長崎市が買収。国の重要文化財に指定されています。設計はウィリアム・コーワン。
現在、記念美術館のメインとなっている野口彌太郎は1899(明治32)年に東京で生まれた人物で、ヨーロッパからの帰国後、長崎で油絵を描いていた人です。
(解説&撮影:裏辺金好)
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