長崎市を代表する観光スポットであるグラバー園。洋館が数多く残る東山手、南山手エリアの中で中心的な存在で、長崎市南山手町の斜面上に建つグラバー、リンガー、オルトの旧邸敷地に、これらの建築に加えて長崎市内に残っていた歴史的建造物を移築して公開しているもので、見応えのある場所となっています。
施設名のグラバーとは、幕末から明治にかけて活躍した実業家トーマス・ブレーク・グラバー(1838〜1911年)のこと。長崎でグラバー商会を開き、坂本龍馬の亀山社中などと取引。幕末に薩長の志士たちに多くの武器を売ったり、海外留学の仲介を行いました。
また、最後に紹介しますが幕末にグラバー園近くの大浦海岸で蒸気機関車(アイアン・デューク号)を走らせ、実は新橋〜横浜間よりも早く日本に鉄道車両を走らせています。また日本人と結婚し、資金繰りの悪化でグラバー商会が破綻すると三菱財閥の相談役として活躍しました。
(解説&撮影:裏辺金好)
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