こまつの杜〜石川県小松市〜


 こまつの杜は、2011(平成23)年に世界的な建設機械メーカー「コマツ」の創業地である小松市にあった、小松工場跡地に誕生した観光施設。2021(令和3)年、コマツ創立100周年を機にリニューアルが行われ、展示内容が大きく拡充されています。
 コマツ旧本社建屋を再現した「わくわくコマツ歴史館」や、世界最大級大型ダンプトラック「930E」、超大型油圧ショベル「PC4000」など、日本ではここでしか見られない展示物が多く、子どもから大人まで楽しむことが出来ます。また、JR西日本(北陸新幹線)・IRいしかわ鉄道の小松駅に隣接していることから、アクセス性も抜群です。
(撮影:裏辺金好)

○地図



○風景



超大型ダンプ930E
南米チリ「ロス・ペランブレス銅鉱山」で実際に働いていた車両で、GPSを利用した無人運転も可能。2011(平成23)年から展示されています。
全高7.3mで、一般的な2階建ての住宅の屋根より高く、重量202トンで、一般的なダンプの20台分もあります。タイヤも巨大で、なんと高さ3.8m、幅1.3m、重さ4.8トン。計算上はゾウを14頭支えることが出来るそうです。
エンジンは3500馬力で、ディーゼルエンジンで発電機を回し、その電気でホイール内に設置された電気モーターを駆動して走る「電気駆動式」を採用しています。


超大型油圧シャベルPC4000
2021(令和3)年から展示。全高8.3mで、3階建ての住宅に匹敵。また、最大掘削の高さは15mにもなります。一度にすくえるバケット容量は、約22立方メートルで、これはお風呂110杯分に相当します。アメリカ、オーストラリア、チリ、カナダ、ブラジル、ロシアなど、世界各地の鉱山地域で活躍し、車両のコンディションを
ほぼリアルタイムでモニタリングすることが可能な仕様です。


わくわくコマツ歴史館
1930(昭和5)年から1996(平成8)年まで存在した旧本社社屋を再現した建物で、コマツの歴史などが学べます。


WA270


農耕用軽自動車コマツユニカLT1200
製造年:1964(昭和39)年



T25
製造年:1936(昭和11)年。旧小松工場で製造された、現存最古のコマツ製トラクタ。国産初の農地開墾用トラクタで、1943(昭和18)年までに239台製造されました。

D50-2-16号機
製造年:1949年(昭和24)年。1台で200人分の仕事をするといわれ、現在のブルドーザーの元祖です。

D50-S 8型ドーザーショベル1号機
製造年:1958年(昭和33)年。掘削力不足や、積み込み高さを調整できないことによるトラックの損傷といった欠点を改善したものです。

D50(A)実験車 10672号機
製造年:1963年(昭和36)年。耐久性のあるブルドーザーを目指して開発されたもの。Aとはエースを表しており、過酷な条件下で16,000時間のテストを行っています。


JH30B
製造年:1965年(昭和40)年。現存では最も古いコマツ製ホイールローダです。

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