横浜(関内地区)の近代建築〜神奈川県横浜市中区〜
3.山下公園周辺
旧横浜居留地48番館
1883(明治16)年建築という、とても古い建築。当初は紅茶やダイナマイトの販売を行ったJ.P.モルガン商会の事務所兼住居でした。その後、関東大震災で2階部分を失うなどして、このような姿に。
戸田平和記念会館(旧イギリス7番館)
1922(大正11)年築。イギリス系商社の建物として使用された後、現在は、某S価学会の建物に。
残念ながら、1979年に建物の3分の2が切断され、学会の手へ。全て活用して欲しかったところ。
ホテル・ニューグランド
1927(昭和2)年建築のホテル。戦後はマッカーサーが拠点として使用したことも。ちなみに設計は渡辺仁で、マッカーサー&GHQ本部となった、第一生命館も彼の設計です。
氷川丸
1930(昭和5)年に完成した日本郵船の豪華船。埼玉県川越市の氷川神社より名前をとりました。喜劇王チャップリンなども乗船した船で、戦時中は日本海軍に徴用され、主として南太平洋海域において、病院船として活躍。さらに終戦で復員船に。そして太平洋を横断する唯一の本格的客船として復帰するなど、大活躍。現在は引退し、1961(昭和37)年より生まれ故郷の横浜、山下公園に保存されています。
氷川丸一等客室
氷川丸特別客室
秩父宮両殿下やチャップリンなどの著名人も御使用になったそうです。豪華ですが、ちょっと狭い・・・。
4.関内駅周辺
日本基督教団 横浜指路教会
1926(大正15)年建築のフランス初期ゴシック風の重厚な教会。第2次世界大戦の空襲で被害を受け、ステンドグラスの窓が被害を受け、以後は無色のガラスになっているのが残念なところ。
旧・横浜松坂屋本館
1921(大正10)年築。古い百貨店建築として重要でしたが解体されました。現在はカトレヤプラザ伊勢佐木として3階建てのビルへ改築。アールデコ調の外観とし、旧店舗のイメージを継承しています。
旧・横浜松坂屋西館(旧越前屋百貨店)
1931(昭和6)年築。鶴屋、寿屋、松屋、松坂屋と百貨店が代わり今に至っています。現在は、JRAに賃貸され、日本最大級の定員制場外勝馬投票劵発売所であるエクセル伊勢佐木が入居(もちろん、地元からは猛烈な反対があった)。お馬さん愛好家にはなじみの建物かも?
不二家ビル
1937(昭和12)年築。設計は戦前、戦後双方で数多くの日本の建築を担当したアントニン・レーモンドです。