丸亀藩御用蔵 【香川県指定有形文化財】/旧所在地:香川県丸亀市通町
江戸後期の建築と推定。高い海鼠壁や、正面にある4つの戸口などが特徴的な形態です。
三崎の義倉 【国登録有形文化財】/旧所在地:高知県土佐清水市三崎
1819(文政2)年に設置。1940(昭和15)年まで使われていたもので、平時に麦や稲を貯蓄し、飢饉のときに種もみや食料として使用する備蓄倉庫です。
石蔵とアーチ橋 【国登録有形文化財】/旧所在地:香川県高松市(旧国分寺町)新名
こんぴら街道沿いにあったもので、石蔵は明治中期、アーチ橋は1901(明治34)年築。アーチ橋には楔石(くさびいし)の正面に彩色した鯉と唐獅子の彫刻が彫られており、全国的にも珍しい例です。
前田家土蔵/旧所在地:高知県高知市布師田
明治期の建築。周囲の壁に三段の水切りが付いており、これは雨の多い高知の気候に対応した構造。横殴りの雨が壁を傷めることが無いように工夫した構造です。また、土蔵横に番屋が付いており、隠居屋と離れ座敷を兼ねていました。
警鐘台/旧所在地:香川県さぬき市鴨庄(旧:志度町鴨庄白方)
民間籍(石原汽船)の護衛空母「しまね丸」の無線マストを転用したもの。1945(昭和20)年2月に神戸の川崎重工で完成した「しまね丸」でしたが、使用する機会のないまま、7月の高松空襲とイギリスによる集中攻撃で沈没。1948(昭和23)年に引き上げられた際に、この無線マストを地元有志が譲り受け、警鐘台として使用してきました。
石蔵 【国登録有形文化財】/旧所在地:香川県小豆郡土庄町北浦字見目
1915(大正4)年築。現在の土庄町出身で、大阪で事業に成功した藤原兵太郎氏が建築したもので、公債1万4000円(現在の価値で約4000万円)を当時の村へ寄付し、この石蔵に収蔵。公債の利子で村の財政を潤しました。
醤油蔵・麹室 【重要無形文化財】/旧所在地:
東かがわ市(旧引田町)引田
18世紀後半と思われる梁材を使うなど、長年使われきたもの。讃岐の醤油醸造文化を物語る建築です。
丸亀藩斥候番所 【香川県指定有形文化財】/旧所在地:香川県観音寺市豊浜町箕浦
18世紀末ごろの建築と推定。伊予と讃岐の境に位置する、箕浦の港に面して建てられた番所で、地元民が詰めていました。表には「讃岐と伊予の境で、これより東は丸亀藩領」という意味の文字が刻まれた石碑も残っています。また、鬼瓦や軒丸瓦に藩主の京極家の家紋が見られます。
吉野家住宅(漁師の家)【高松市指定有形文化財】/旧所在地:徳島県海部郡美波町(旧由岐町)伊座利
19世紀初頭の建築と推定。断崖の下、太平洋に面した伊座利地区の漁師の家です。
室内は竹のすのこ張りの部分があり、ここで漁でぬれた衣服や道具の滴を落とします。
周囲の石垣は強風を防ぐ役割を負いました。
旧ワサ・ダウン住宅(現・ティールーム 異人館) 【国登録有形文化財】/旧所在地:兵庫県神戸市北野町
1905(明治38)年築の神戸の異人館(洋館)。正門や東門も含めて移築され、伝統的な日本の古民家が多い四国村の中では、かなり目立つ存在。現在は喫茶店として利用されています。