登場年:1958年
使用航空会社:パン・アメリカン航空等
就航路線:羽田〜アメリカ合衆国各地等
ボーイング社が自社資金で開発を開始した367−80を原形として旅客機として開発されたのが、ボーイング707で、それまでのジェット旅客機に対して2倍近い150名以上の乗客を乗せることができ、コメットで発生していた金属疲労などの問題も開発段階で克服していたため、安定した性能を誇り、ボーイングの旅客機として初のベストセラー旅客機となった。
就航当初から大西洋横断が可能であり、多くの航空会社から発注を受けた。ライバルとなるダグラスDC−8の開発が遅れたため、販売数をさらに伸ばすことになった。
ただし、ギアの高さが低く、ストレッチができないなど、将来に対する余裕はあまりなく、需要が伸びてくると対応しきれないという問題もあった。
その後、ボーイング747が登場する等、次第に新世代の旅客機が登場してきたため、徐々に発注が少なくなり、1982年に旅客機としての発注は終了した。軍用型のKC−135などはその後も生産が続けられ1991年まで生産されている。
現在は旅客機として運航されている機材は非常に少なくなっており、特に民間機として運航されている実績はほとんどないものと思われる。