ボーイング767−200/200ER
     Boeing 767−200/200ER


近距離国際線を中心に活躍したJALの767−200。
(写真:羽田空港/撮影:デューク)

●基本データ・就航区間
登場年:1981年
(国内)使用航空会社:日本航空・全日空・AirDo・スカイマーク
(国内)就航路線:羽田〜富山・福岡・札幌等多数

●機体の解説
 ボーイングが開発したワイドボディー旅客機ボーイング767の最初のモデル。
 航空需要の伸びで、200人程度のキャパシティーの機材の需要が伸びてくると判断したボーイングは1970年代から開発を開始。
 実際のところ、当時の状況は超大型のボーイング747、その下の300人クラスにダグラスDC−10、ロッキードトライスター、エアバスA300。その下になるとダグラスDC−8−61あたりの200人クラスがあったものの、DC−8−61あたりがナローボディー機の限界と見られており、200人クラスの機材に適当な機材が存在していないと言う状況であった。
 いわばニッチの領域であったが、ここの商機があるとボーイングは判断し、開発を決断。テクノロジーの進歩もあり、ボーイングの旅客機としては初めてグラスコックピットを採用するなど、ハイテク機として販売された。
 初期の頃は発注があまり入らない時期もあったが、ANAが大量発注するなど受注を積み上げ、よりキャパシティーの大きな767−300の開発も開始された。−300のローンチ後は発注がそちらに集中し、−200は757との兼ね合いもあり、次第に受注を減らしていった。
 現在では、販売は終了しており、大手キャリアで運航されてきた機材も一線を離れつつある。
 日本ではANAが25機を発注したほか、JALが3機運用。その他AirDoとスカイマークがANAからリースする形で一時期運用していた。これらの機材は2010年までに全機退役している。

●ギャラリー

中国国際航空で活躍していた767−200。
アジア路線を中心に幅広く運用されていた。
(写真:関西国際空港/撮影:デューク)


※著作権フリーの写真は別途サイトにて紹介します。

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2007/09/09更新(2014/08/04初版)