フォッカーF50
     Fokker F50


ANAグループのエアーセントラルが運用するF50。
(写真:徳島空港/撮影:デューク)

●基本データ・就航区間
登場年:1987年
(国内)使用航空会社:全日空グループ
(国内)就航路線:成田〜中部・中部〜徳島等

●機体の解説
 オランダ(元々はドイツ)のフォッカー社が開発した中型のターボプロップ機。
 1950年代後半から生産を続けていたF27フレンドシップは長期間にわたって生産されてきたが、さすがに陳腐化が進んだため、後継機を開発することになったが、これがF50である。ちなみにF50自体はF27の派生型というのが正式なところらしく、正式にはF27Type50というらしい。
 全体的なスタイルはF27のものをよく受け継いでおり、F27の拡大改良型という感もあるが、アビオニクス等は格段に進歩している。F27で特徴的だった大きな窓は、かなり小型化され、狭い間隔で連続して並ぶ形態となった。
 当機はF27の後継機を模索していた航空会社から歓迎され、生産は順調に進んだが、デハビラント・カナダの開発したDHC−8シリーズが本格的に市場に出始めるとライバルとなった。結局、フォッカー社の倒産によってF50は生産中止となってしまうが、現在でもまだ多くの機体が運用されている。
 日本では、中日本エアラインサービス(現:エアーセントラル)が導入した。その数は4機で、赤と白の塗装が注目され、機首の部分が赤く塗られていたため、「ぽち」と呼ばれていた。現在ではANAグループとなったが、塗装もANAのトリトンブルーのものに変更されている。

●ギャラリー

 エアーセントラルのF50。
 中部空港を中心に活躍を続けているが、DHC−8−400に置き換えられる運命である。
(写真:徳島空港/撮影:デューク)

 エアロ・モンゴリアのF50。
 濃い目のスカイブルーがいいアクセントとなっている。
(写真:チンギス・ハーン空港/撮影:ムスタファ)


2007/09/24更新(2007/02/07初版)