マクドネル・ダグラスMD−90
     McDonnell Douglas MD−90


羽田空港を離陸するMD−90。
(写真:羽田空港/撮影:デューク)

●基本データ・就航区間
登場年:1993年
(国内)使用航空会社:日本航空
(国内)就航路線:羽田〜宮崎・伊丹〜福岡等多数

●機体の解説
 マクドネル・ダグラス社が開発したDC−9シリーズの派生型として1990年代に登場したのがMD−90型である。MD−81に対して多少胴体の長さを延長し、さらに、より強力で騒音の少ない高バイパス比のエンジンを採用している。
 日本では日本エアシステムがローカル線の機材としてDC−9シリーズを多数導入し、日本航空との合併後の現在でも、ローカル線の主力として多数の機体が運用されている。
 なお、マクドネル・ダグラス社はMD−90の後、新たに受注に成功したより小型のMD−95を開発したが、販売する前に業績が悪化したため、ボーイング社と合併となってしまい、そのままMD−95も葬り去られるというのが大半の予想であったが、この予想に反して、ボーイング社はMD−95をボーイング717として採用し、2006年まで生産していた。

●ギャラリー

 日本航空のMD−90。
 MD−81に比べて多少全長が長いのだが、遠目にはほとんどその差はわからず、判別は難しい。
 なお、2006年度より日本航空のMD−90には順次クラスJが設置されるようになっており、まだしばらくは活躍を続けそうである。
(写真:伊丹空港/撮影:デューク)

 羽田空港を離陸するMD−90。
 MD−81との外見上の差異は主翼の部分の非常口間の窓の数がもっともわかりやすい差異といえる。
(写真:羽田空港/撮影:デューク)

 ユニエアーのMD−90。
 台湾のエバー航空の子会社で、台湾国内線、近距離の国際線を運航しているが、チャーター便で日本にも頻繁に飛来する。
(写真:函館空港/撮影:デューク)

 中国南方航空MD−90。
(写真:新千歳空港/撮影:デューク)