急行【出島】


運転末期のキハ58系急行出島3号・弓張3号。※1982年撮影 ※1982年撮影。
(写真:鹿児島本線 二日市〜原田/撮影:ひょん君)

●基本データ

登場年:1960(昭和35)年(※準急として)/1963(昭和38)年(※急行化)
運転区間:博多〜長崎 → 広島〜長崎
元使用車種:キハ58系

●列車の解説

 1960(昭和35)年5月1日に大村線経由で博多〜長崎間を結ぶ準急として誕生。1963(昭和38)年6月1日に急行列車に格上げされ、広島〜長崎間の運転(肥前鹿島駅経由)に拡大され、広島〜小倉間は急行「べっぷ」との併結となった。

 1954(昭和39)年10月1日改正で、運転区間を呉〜広島〜長崎間に拡大し、単独運転に移行。1966(昭和41)年3月25日からは、一部車両が佐世保に直通するようになった。

 1975(昭和50)年3月10日改正で山陽新幹線が博多駅まで全通すると、急行「出島」は山陽新幹線と接続し、小倉・博多〜長崎を結ぶ急行列車に変更。また、佐世保行きは急行「弓張」とされ「出島」と併結運転を行った。さらに、翌年7月1日に長崎本線と佐世保線が全線電化されたことにより、485系特急「かもめ」が登場すると、「出島」は次第に運転本数を減少。

 1982(昭和57)年11月15日改正で、最後まで残った3往復が特急「かもめ」に格上げされ、「弓張」とともに廃止された。  

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