急行【はまなす】
青函連絡を担う急行列車として活躍した。
(写真:津軽線 油川〜津軽宮田/撮影:ひょん君)
●基本データ
登場年:1988(昭和63)年運転区間:青森(秋田)⇔札幌
使用車種:PC14系・PC24系25形
●列車の解説
青函トンネル開通に伴い、長く青函連絡を担ってきた連絡船が廃止となった。大半が快速「海峡」や、特急「はつかり」に振り替えられたが、夜行便となっていた1往復については、夜行列車として札幌〜青森間直通運転に切り替えられた。これが、急行「はまなす」であった。
「はまなす」は青函連絡船の夜行便と同様、青森で本州の列車と接続する体制をとった。具体的には「はつかり」と「白鳥」との接続であった。一方、函館は深夜となり、札幌到着についても青函連絡船よりも大幅に早くなり、便利な列車であった。
車両面においては、当初は14系の客車のみの編成であったが、寝台車の連結の要望が相次いだようで、平成3年になり、24系寝台客車を連結するようになった。
全国で急行列車の衰退が相次ぐ中、比較的堅調な利用を誇る「はまなす」は、最後の寝台急行として運転を継続してきたが、2016(平成28)年3月26日の北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)開業に伴い運転を終了することになり、地上設備改修工事の兼ね合いで、新幹線開業に先立つ同年3月21日に廃止された。
●ギャラリー
トレインマーク
(撮影:リン)
愛称・行先表示
(撮影:リン)
青森〜函館間はED79形による牽引。
(写真:津軽線 青森駅/撮影:裏辺金好)
「はまなす」の特徴である「のびのびカーペット」
(写真:津軽線 青森駅/撮影:リン)
「のびのびカーペット」の車内。指定席料金で横になれるというのがヒットして、人気の車両となっている。連休中などは、発売と同時に売切れてしまうことも多いようだ。
(撮影:リン)
「はまなす」は14系の座席車を使用するJR最後の定期列車だった。
(写真:津軽線 青森駅/撮影:デューク)
「はまなす」の座席車車内。
(撮影:リン)
「はまなす」の寝台車車内。
(撮影:裏辺金好)
札幌行きの急行「はまなす」。函館駅でED79形からDD51形へバトンタッチ。
(写真:函館本線 函館駅/撮影:裏辺金好)
(写真:室蘭本線 苫小牧駅/撮影:ひょん君)
(写真:室蘭本線 白老〜社台/撮影:ひょん君)
多客期には長編成で運用された急行「はまなす」。
(写真:千歳線 植苗〜美々間/撮影:ひょん君)
札幌に到着後、回送される「はまなす」
(写真:函館本線 稲積公園駅/撮影:リン)