急行【くにさき】
昭和50年に再登場してからは、14系を用いて運転されていた。1978年7月撮影。
(写真:山陽本線 英賀保〜網干/撮影:ひょん君)
●基本データ
登場年:1959(昭和34)年運転区間:京都〜大分
元使用車種:10系、14系、スハ43系
●列車の解説
1959(昭和34)年9月22日より、京都〜大分間の急行として運転を開始。京都〜門司間は、熊本行きの急行「天草」と併結運転を行っていた。ところが、翌年6月1日に運転区間を都城へ延長すると共に、愛称を「日向」に延長。愛称は一旦、お蔵入りとなってしまった。しかし1967(昭和42)年10月1日より、東京〜大分間の10系客車による急行として復活。これは、東京〜長崎・大分間の「九州観光」を改称したもので、東京〜門司間で長崎行きの急行「五島」を併結する列車となった・・・が、これも翌年10月1日より、愛称を「別府」と変更し、再び愛称はお蔵入りとなった。
何とも長続きしない愛称であるが、1975(昭和50)年3月10日改正で山陽新幹線が全線開業すると、新大阪〜大分間の急行として「くにさき」が設定。今度は14系を用いて運転を開始。1978(昭和53)年10月2日からは急行「阿蘇」と併結となるも、1980(昭和55)年10月1日改正で廃止されてしまった。
なお、愛称は大分県の国東半島にちなむ。
●ギャラリー
EF58形に牽引された「くにさき」。
(写真:山陽本線 英賀保〜網干/撮影:ひょん君)