普通【はやたま】

J.N.R. Local Train "Hayatama
始発駅である天王寺駅で発車を待つ「はやたま」。
(写真:阪和線 天王寺駅/撮影:ひょん君)

●基本データ

登場年:1978(昭和53)年
運転区間:天王寺〜新宮〜名古屋 → 天王寺〜新宮〜亀山
使用車種:EF58形、旧型客車

●列車の解説

 普通「はやたま」は、1978(昭和53)年10月2日に、愛称が特急に転用された「南紀」を改称して誕生した寝台車連結の夜行普通列車で、紀伊半島をぐるっと回るのが特徴の列車である。名称は熊野速玉神社に由来している。

 1982(昭和57)年5月17日より、運転区間が天王寺〜亀山間に短縮され、さらに1984(昭和59)年2月1日に寝台車の連結を終了。これに合わせて愛称が消滅し、運転区間は天王寺〜新宮間に短縮。さらに12系客車への置き換えが行われた。
 
 ちなみにその後、その後継列車は165系、さらに221系、223系&225系へと運用が引き継がれているが、運転区間は新大阪〜御坊に変更・短縮されており、「はやたま」時代の面影は残っていない。

 なお、愛称は1956(昭和21)年から1960(昭和35)年まで天王寺〜新宮間を結んだ準急「はやたま」が初出。また、1962(昭和37)年から1968(昭和43)年まで新宮〜名古屋間を結んだ急行「はやたま」としても使われている。  

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