寝台特急「カシオペア」
(写真:千歳線 サッポロビール庭園駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:1999(平成11)年運転区間:上野〜札幌
使用車種:E26系
●解説
上野と札幌を結ぶJR東日本の寝台特急。衰退著しい東京〜九州方面のブルートレインとは対照的に、北海道方面のブルートレインは寝台特急「北斗星」が人気を維持し続けていた。しかし、老朽化の色は隠せなかったことから、これを上回るハイグレードな車両としてE26系が開発された。同時に、愛称も新たに「カシオペア」と名付けられ、本州では専用塗装のEF81形、青森〜函館間はEF79形、函館〜札幌間は「北斗星」と共通のDD51形に牽引され、隔日で運行することになった。
外観は銀色の車体にレインボーカラーの帯と、ブルートレインとは言えない塗装になってしまったのが残念だが、内装は全てA個室、オール2階建て(食堂車も在来線初の2階建て)。最上級の「カシオペアスイート」は、展望構造になっている編成端部の1室と超豪華。牽引機は2010(平成22)年6月25日の上野発札幌行の列車よりEF510形500番台へと置き換わった。
2016(平成28)年3月26日の北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)開業に伴い運転を終了することになり、地上設備改修工事の兼ね合いで、新幹線開業に先立つ同年3月21日に廃止されたが、2016(平成28)年6月からは旅行会社主催のツアー専用列車として復活。
34名の定員で貸し切り、東北と北海道を周遊する3泊4日の「カシオペアクルーズ」と、従来とほぼ同じダイヤで上野〜札幌間を走行する「カシオペア紀行」の2種類が設定されている。いずれも毎週土曜日出発。
なお、牽引機についてはJR東日本管内ではEF510形に代わって、なんとEF81形が運用に復活(カシオペアクルーズは一部区間でEF64形が前補機)。また、青森〜函館間はJR貨物のEH800形、函館〜札幌間はJR貨物のDF200形へと牽引機が交代した。
●「カシオペア」を牽引した様々な機関車と塗装
登場から2010年6月までは、専用塗装のEF81形がE26系を牽引していた。
(写真:東北本線 白岡〜新白岡/撮影:デューク)
EF81形(JR東日本一般色)による牽引。
(写真:山手線 鶯谷駅より/撮影:裏辺金好)
EF81 95号機による牽引。
(写真:東北本線 福島駅/撮影:裏辺金好)
臨時で運転される「カシオペアクルーズ」。上越線を走行することから、EF81形の前補機としてEF64形が連結される。
(写真:上越線 越後川口〜小千谷/撮影:リン)
EF64 1051号機による牽引。2011(平成23)年9月25日、台風15号の災害による東北本線一部区間の不通のため、寝台特急「カシオペア」(上り)が羽越本線、信越本線、上越線、高崎線経由で運転された時の姿。
(写真:上越線 渋川〜八木原/撮影:ぶりーず様)
EF64 37号機により2016(平成28)年9月に運転された「信州カシオペアクルーズ」。
(写真:武蔵野線 越谷レイクタウン駅/撮影:裏辺金好)
カシオペア塗装のEF510形500番台による牽引。
(写真:東北本線 東大宮〜蓮田/撮影:リン)
北斗星塗装のEF510形500番台による牽引。
(写真:京浜東北線 東十条駅/撮影:リン)
2016(平成28)年3月までは、青森〜函館間をED79形が牽引していた。
(写真:江差線 釜谷〜渡島当別/撮影:リン)
札幌〜函館間を牽引していたDD51形重連。
(写真:室蘭本線 白老〜社台/撮影:裏辺金好)
●客車
(写真:京浜東北線 蕨駅より/撮影:裏辺金好)
(写真:室蘭本線 白老〜社台/撮影:裏辺金好)
(写真:千歳線 白石駅/撮影:裏辺金好)
(写真:函館本線 札幌駅/撮影:リン)
●ギャラリー
(写真:山手線 鶯谷〜日暮里より/撮影:ひょん君)
(写真:東北本線 尾久駅/撮影:裏辺金好)
(写真:東北本線 大宮駅/撮影:リン)
(写真:東北本線 久田野〜白河/撮影:リン)
(写真:東北本線 福島駅/撮影:裏辺金好)
(写真:千歳線 白石駅/撮影:裏辺金好)
(写真:函館本線 札幌駅/撮影:リン)
(写真:函館本線 桑園駅/撮影:リン)