特急【鳥海】
(写真:羽越本線 新発田駅 /撮影:ひょん君)
●基本データ
登場年:1982(昭和57)年 / 1990(平成2)年運転区間:上野〜秋田 → 上野〜秋田〜青森
使用車種:485系、24系
●列車の解説
1982(昭和57)年11月の東北・上越新幹線開業によって、上野と秋田を結んでいた特急「いなほ」は新潟で新幹線に接続する形に改められたが、上野発着も1往復残すことになり、特急「鳥海」として新しい愛称が付けられた。トレインマークには鳥海山が描かれ、485系が使用された。1985(昭和60)年3月からは臨時列車化され、そして1988(昭和63)年3月改正で廃止された。
これで終わるかに思えたが、1990(平成2)年9月に上野〜秋田〜青森を結ぶ寝台特急として再登場。山形新幹線工事に伴い、寝台特急「あけぼの」が運転経路を変更する際、高崎線〜上越線線経由となった1往復について、「鳥海」の愛称が与えられた。トレインマークやヘッドマークのデザインは485系時代と同様である。
1997(平成9)年3月改正で「あけぼの」と統合され、運転経路は変わらないものの、「鳥海」が「あけぼの」に改称される形で愛称が消滅。現在の「あけぼの」1往復体制となった。
2020(令和2)年6月13日には秋田→青森、青森→新潟(翌朝7時3分到着の夜行列車)、6月14日には新潟→青森でE653系を用いて臨時運転される。これは、奥羽本線の鷹ノ巣〜青森間開通120周年を記念したものである。
●ギャラリー
(写真:高崎線 上野駅/撮影:daikiti)