特急「フレッシュひたち」

2005(平成17)年までは上野〜土浦間で松戸・柏・我孫子のいずれかに停車していた「フレッシュひたち」であったが、平成17年のダイヤ改正で柏に統一され、我孫子に停車する列車はなくなった。
(写真:常磐線 神立駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1997(平成9)年
使用車種:E657系(H24〜)
元使用車種1:E653系(H9〜)
元使用車種2:651系(H15〜)
運転本数:下り22本・上り19本(H18)
運転区間:上野〜土浦・勝田・高萩・いわき
走行距離:211.6km
表定速度:92.4km/h(H18/21号)

●列車の解説

 平成元年に「スーパーひたち」が登場した後も、485系を使用した「ひたち」はしぶとく残り、上野から水戸・勝田と言ったかつての急行「ときわ」のカバー範囲を中心とした列車として活躍を続けた。しかし、初期車等もおおかった「ひたち」用の485系の老朽化は激しく、後継車両の開発が急務となったため、平成9年に置き換え用のE653系が登場。この系列を使用する列車に命名されたのが「フレッシュひたち」であった。


 翌年には485系を完全に駆逐したが、列車名はそのまま「フレッシュひたち」となり、短距離の「ひたち」系列の列車として定着した。


 当初はE653系の列車のみに使用された名称であったが、平成15年からは勝田行きの「スーパーひたち」にも命名されるようになった。ただし、逆にE653系のいわき行きはそのまま「フレッシュひたち」が使用されている。2013(平成25)年3月16日改正からは、全列車がE657系による運行に変わった。

 2015(平成27)年3月14日改正における上野東京ライン開業に併せて常磐線の特急名称の見直しが行われ、従来の「スーパーひたち」が「ひたち」、「フレッシュひたち」が「ときわ」に改称。さらに、多くの列車が品川駅を起終点として運転されるようになった。


●E653系


203系の脇を通過していく「フレッシュひたち」。
(写真:常磐線 亀有駅/撮影:ひょん君)


データイムの最速列車は上野〜勝田間を80分で走破する。停車駅と上野周辺の低速度を考えれば驚異的な数字ではある。
(写真:常磐線 北松戸駅/撮影:デューク)


(写真:常磐線 北松戸駅/撮影:裏辺金好)


(写真:常磐線 馬橋駅/撮影:ひょん君)


(写真:常磐線 土浦駅/撮影:ひょん君)

「フレッシュひたち」の方向幕(行先表示機)。LEDの表示機であるが、注目は列車名。「フレッシュ「ひたち」」となっている。あくまでも「ひたち」ということか(笑)
(撮影:デューク)

●651系


651系「フレッシュひたち」。短距離列車にも一部使用されていた651系だが、長らく「スーパーひたち」として運転されてきたが、平成15年のダイヤ改正で「フレッシュひたち」に編入された。時刻表を見るとグリーン車連結の列車は651系での運転となる。
(写真:常磐線 新松戸駅/撮影:デューク)

偕楽園イラスト表示の651系「フレッシュひたち」。
(写真:常磐線 馬橋駅/撮影:裏辺金好)

愛称・行先表示
(撮影:裏辺金好)

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