特急【富士/富士・はやぶさ】
「はやぶさ」と併結運転を行った晩年の姿。
(写真:東海道本線 藤沢〜大船/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:1964(昭和39)年運転区間:東京〜大分
使用車種:14系・24系
最終時のダイヤ:下り:東京(18:03)〜大分(11:17)/上り:大分(16:48)〜東京(9:58)
●列車の解説
1964(昭和39)年10月、日豊本線経由で東京〜大分を走る寝台特急として登場(寝台特急「みずほ」のうち、大分行きを分離)。愛称は、東海道新幹線開業で消える東京〜岡山〜宇野の151系特急「富士」の愛称を引き継いだもので、東京を視点に考えれば愛称が夜行列車に移動した感じである。翌年には西鹿児島(現・鹿児島中央)に運転区間が延長され、国鉄の最長距離列車に。1975年には24系客車が投入された。しかし、さすがに運転区間が長かったため、1980年に東京〜宮崎に短縮。そして1990(平成2)年3月 南宮崎駅まで運行区間を1駅延長したが、利用客の低迷によって1997(平成9)年11月に大分までの運転となった。そして1999年12月には「さくら・はやぶさ」と共通の、24系・14系の併結編成が使われるようになった。
さらに2005(平成17)年3月改正では、東京〜門司を「はやぶさ」との併結運転へ移行。富士山の形をした特徴的なヘッドマークも、本州では見納めとなった。そして、2009(平成21)年3月改正で「はやぶさ」と共に廃止となり、これにより九州ブルトレの歴史に幕が閉じた。
●ギャラリー
1975年9月に撮影した寝台特急「富士」。当時はEF65 500番台による牽引だった。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:照山様 禁転載)
国鉄時代、EF65形1000番台が牽引していた頃。ヘッドマークが丸形なのに注目。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:daikiti)
東京駅に到着した「富士」。この日は車両トラブルで20分遅れ。所定とは違う9番線ホームに到着。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)
特徴的な富士山形のヘッドマーク。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)
2014(平成26)年12月19日、翌日に東京駅が開業100週年を向かえることを記念して、東京〜伊東間で寝台特急「富士」が団体臨時列車としてリバイバル運転。
(写真:京浜東北線 新子安駅より/撮影:リン)
(写真:京浜東北線 東神奈川駅より/撮影:裏辺金好)
本州でのこの姿も見納めに。つづく「富士・はやぶさ」もついに・・・。
(写真:東海道本線 保土ヶ谷〜東戸塚/撮影:デューク)
「富士・はやぶさ」となった末期の姿。冬の日は背景に富士山を背負って走行するシーンも見られる。
(写真:東海道本線 辻堂〜藤沢/撮影:裏辺金好)
(写真:東海道本線 熱海駅/撮影:裏辺金好)
(写真:東海道本線 米原駅/撮影:KIX様 禁転載)
2時間遅れで新山口駅に到着したときの様子。
(写真:山陽本線 新山口駅/撮影:リン)
(写真:日豊本線 小倉駅/撮影:裏辺金好)
九州内では特徴的な「富士山」型のヘッドマークを掲出。
(写真:日豊本線 別府駅/撮影:裏辺金好)
(写真:日豊本線 大分駅/撮影:リン)
個室車両に大きく描かれたロゴ。車番の場所も特徴的。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)