特急【ふじかわ】
(写真:身延線 甲府駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:1995(平成7)年運転区間:静岡〜甲府
使用車種:373系
●列車の解説
JR東海が東海道本線・身延線で運転する特急列車。静岡と甲府という中部地区の両県庁所在地を結ぶ優等列車は細いながらも需要があり、急行「富士川」も5往復が運転されるなど、確実なパイプが存在していた。しかし、さすがに昭和40年代に製造された165系が老朽化してきたということもあり、新型車両を投入することとし、合わせて特急への格上げが行われた。
ほぼ同じ課題を抱えていた「東海」や臨時急行「伊那路」、大垣夜行なども置き換えることになったが、「富士川」が平成7年に先行して373系に置き換えられ、特急「ふじかわ」となった。当初は急行時代とから1往復増えて6往復の運転であったが、非常に好調な乗車率をキープし、身延線のホームが6両に対応していないことから増結も難しかったため、平成10年からは7往復体制となっている。
●ギャラリー
2010(平成22)年10月10日、373系特急「ふじかわ」が運転開始15周年を記念して、用意されながらも今まで使用されてこなかった、富士山を描いたトレインマークで運転。
(写真:東海道本線 静岡駅/撮影:裏辺金好)
「ふじかわ」の方向幕。
JR東海の特急方車両の方向幕はキハ85系が比較的大型のものを使用しているものの、383系と373系は小型になっている。まあ、列車名と行先は記述されているので不便はないが。
(写真:東海道本線 静岡駅/撮影:デューク)
静岡駅に入線してきた「ふじかわ」13号。
静岡を始発としている特急は、折り返しの際でもいったん静岡の車両基地まで戻って整備を受けた後、再び入線してくる体制がとられているようだ。
隣には車両基地に戻る「ふじかわ」の姿が見える。
(写真:東海道本線 静岡駅/撮影:デューク)
山々に囲まれた身延線内を行く「ふじかわ」3号。
身延線内の西富士宮〜鰍沢口間は山岳路線の様相を呈していて、列車のスピードはなかなか上がらないが、山岳路線を行く列車というのはなかなか趣があってよい。
(写真:身延線 下部温泉〜甲斐大島/撮影:デューク)
進行方向が変わるため停車中の「ふじかわ」。「ふじかわ」は富士で進行方向が変わる。ちなみに普通列車のうち東海道線に直通する列車は沼津方面への直通のため、進行方向は変わらない。ちなみに急行「富士川」時代の一時期富士で進行方向が変わらず、そのまま沼津・三島へ直通する列車が存在していた。
(写真:東海道本線 富士駅/撮影:裏辺金好)