特急【はくたか】
北越急行の６８３系による特急「はくたか」。
（写真：北陸本線 有間川駅／撮影：裏辺金好）
●基本データ
登場年：１９６５（昭和４０）年／再登場年：１９９７（平成９）年運転区間：上野〜金沢 → 越後湯沢〜金沢・和倉温泉・福井
元使用車種：４８５系、４８９系、６８１系、６８３系
●列車の解説
特急「はくたか」は、１９６５（昭和４０）年１０月改正で特急「白鳥」上野行きを分離し登場。北陸本線、信越本線、高崎線経由で金沢〜上野間で運転されていた。当初はキハ８０系が使用されていたが、北陸本線糸魚川〜直江津電化に伴い、１９６９（昭和４４）年１０月改正で４８５系＆４８９系にバトンタッチした。面白いのは、向日町運転所（現・京都総合車両所）の４８５系が使用されていたのと、グリーン車２両を連結していたことだろうか。１９８２（昭和５７）年１１月１５日の上越新幹線開業に伴い廃止となり、復活まで１５年待つことになる。
そして１９９７（平成９）年３月２２日、北越急行開業に伴い、特急「かがやき」（金沢〜長岡）に代わって、金沢から越後湯沢で上越新幹線に接続する特急として「はくたか」の名前が再び起用されることになった。当初はＪＲ西日本と北越急行の６８１系を基本に、ＪＲ東日本とＪＲ西日本がそれぞれ専用の４８５系で補完する形で運用。これに加え、ＪＲ西日本の４８９系ボンネット編成が多客期を中心に臨時で運用された。
しかし、運用は次第に６８１系、そして６８３系へ統一されるようになり、ＪＲ西日本の４８５系は２００２（平成１４）年３月改正で運用を離脱。さらにＪＲ東日本の４８５系は２００５（平成１７）年３月改正で運用から離脱した。このため、ＪＲ西日本の６８１系、北越急行の６８１系・６８３系が定期運用を担当し、しばらくはＪＲ西日本の４８９系が臨時で運用に就いていた。
２０１５（平成２７）年３月１４日改正で、北陸新幹線（長野〜金沢）が開業すると特急「はくたか」は廃止。新幹線へ名前を譲ることになり、在来線特急としての役割を終えることになった。
●ギャラリー（国鉄時代の４８５系・４８９系）
１９７７年８月撮影。４８９系による特急「はくたか」。
（写真：高崎線 上野駅／撮影：ひょん君）
この頃は「白山」と共通運用となっていた。※１９８２年３月撮影
（写真：上越線 水上〜湯檜曽／撮影：ひょん君）
４８９系による特急「はくたか」。※１９８２年３月撮影
（写真：上越線 群馬総社〜八木原間 ／撮影：ひょん君）
●ギャラリー（ＪＲ時代の４８５系・４８９系）
２００７年９月にリバイバル運転された、４８９系「はくたか」。
（写真：高崎線 北本駅／撮影：裏辺金好）
２００７年９月にリバイバル運転された、４８９系「はくたか」。
（写真：高崎線 北本駅／撮影：裏辺金好）
北越急行開業後に愛称が復活した「はくたか」。臨時で４８９系ボンネット編成も登板した。
（写真：北陸本線 金沢駅／撮影：裏辺金好）
（写真：北陸本線 富山駅／撮影：裏辺金好）
（写真：上越線 越後湯沢駅／撮影：デューク）
４８９系ボンネット編成による特急「はくたか」の白山色時代。
（写真：北陸本線 高岡駅／撮影：与太郎）
ＪＲ東日本の４８５系３０００番台による「はくたか」。先頭車側面には専用のエムブレムも付く。
（写真：北陸本線 富山駅／撮影：裏辺金好）
ＪＲ西日本が「はくたか」用に用意した４８５系。山陰本線の１８３系に似た新塗装が採用されていた。
（写真：特急はくたか 富山駅／撮影：Amarube13様 禁転載）
方向幕
（撮影：裏辺金好）
４８５系３０００番台の方向幕
（撮影：デューク）
●ギャラリー（６８１系・６８３系）
ＪＲ西日本の６８１系による特急「はくたか」。
（写真：信越本線 越後湯沢駅／撮影：裏辺金好）
（写真：ほくほく線 十日町駅／撮影：裏辺金好）
（写真：ほくほく線 まつだい駅／撮影：裏辺金好）
越後湯沢方３両は北越急行６８１系による特急「はくたか」。
（写真：北陸本線 谷浜〜直江津／撮影：裏辺金好）
北越急行６８１系９両編成による特急「はくたか」。
（写真：北陸本線 谷浜〜直江津／撮影：裏辺金好）
金沢方６両は北越急行６８１系による特急「はくたか」。
（写真：北陸本線 有間川駅／撮影：裏辺金好）
北陸新幹線金沢開業の直前のみ顔を合わせた、６８１系特急「はくたか」とえちごトキめき鉄道のＥＴ１２２形。
（写真：北陸本線 糸魚川駅／撮影：裏辺金好）
北越急行６８３系による特急「はくたか」。
（写真：北陸本線 東滑川〜魚津／撮影：裏辺金好）
キハ８５系特急「ひだ」との並び。
（写真：北陸本線 富山駅／撮影：裏辺金好）
北陸新幹線金沢開業の直前には、転用を見据えて６８１系が「しらさぎ」カラーに変更。
（写真：北陸本線 西高岡駅／撮影：裏辺金好）
北越急行６８３系による特急「はくたか」。
（写真：七尾線 七尾駅／撮影：リン）
６８３系の愛称・行先表示。和倉温泉行きの「はくたか」は１往復だけ存在していた。
（撮影：リン）
「はくたか」用６８１系のロゴマーク。
（撮影：裏辺金好）
