特急【はくつる】


客車から電車、電車から客車へと移り変わった寝台特急「はくつる」。こちらは583系。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:daikiti)

●基本データ

登場年:1964(昭和39)年
運転区間:上野〜青森
元使用車種:20系、24系、583系

●列車の解説

 1964(昭和39)年、東北本線で初めて営業運手を開始した寝台特急(20系による運転)。当時は全線電化ではなかったため、仙台から北は蒸気機関車が牽引していた。そして、1968(昭和43)年10月に東北本線全線電化が行われると、寝台電車特急583系による運転が開始されスピードアップ。その後、長い間583系による運転が定着していた(ちなみに2往復)。

 しかし583系にも次第に疲れが見えていたことから、寝台特急「あさかぜ1号・4号」(東京〜博多)廃止に伴い余剰となった24系客車が転用され、再び客車ブルートレインによる運転へ(ただし、1往復は583系による臨時へ格下げ)。その後、1号車に布団がない代わりに指定席料金だけで気軽に乗ることが出来る「ごろんとシート」、11号車に「レディースカー」を連結するなど、ニーズに合わせた改善がされ、利用客も比較的堅調な水準で推移していた。

 しかし、2002年12月に東北新幹線が八戸まで開業すると、並行在来線の経営分離と、それに伴う線路使用料の問題もあり、廃止されてしまった。

●ギャラリー


1970年代、24系による寝台特急「はくつる」。
(写真:尾久客車区/撮影:照山様 禁転載)

上野名物の「はくつる」と「はつかり」の並び。1977年8月撮影。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:ひょん君)

東北筋を上っていく「はくつる」。※1982年9月撮影
(写真:東北本線 東大宮〜蓮田/撮影:ひょん君)

国鉄時代の583系「はくつる」。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:daikiti)

新幹線リレー号との並び。
(写真:東北本線 上野駅/撮影:daikiti)

2012年12月にリバイバル運転された583系特急「はくつる」。
(写真:青い森鉄道線 青森駅/撮影:裏辺金好)

HB−E300系による快速「リゾートあすなろ」との並び。
(写真:青い森鉄道線 青森駅/撮影:裏辺金好)

EF81 95号機に取り付けられた「はくつる」ヘッドマーク。
(写真:田端運転所/撮影:ひょん君)


EF81 81号機に取り付けられた「はくつる」ヘッドマーク。
(写真:東京総合車両センター/撮影:裏辺金好)

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