特急【ひたち】


E657系を用いて運連される現在の「ひたち」。
(写真:京浜東北線 田町駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1964(昭和39)年/再登場年:2015(平成27)年
運転区間:品川・上野〜いわき・仙台
使用車種:E657系
元使用車種:キハ80系、485系

●列車の解説

 1968(昭和44)年登場。常磐線経由で上野〜水戸・仙台を走った特急列車で、当初はキハ80系「いなほ」の間合運用として季節列車で運転を開始(先頭車両はキハ81)。1971(昭和47)年10月2日改正で、485系の投入と、急行「ときわ」の格上げ等により5往復化。東北新幹線開業後も常磐線を代表する列車として増発を重ね、引き続き仙台にも直通。

 1989(平成元)年にはJR東日本が651系による特急「スーパーひたち」の運転をはじめ少なからぬ影響はあったものの、2編成併結の最長14連という圧倒的な姿で運転は続き、中にはボンネット車両同士の併結も存在した。また、専用塗装に変更も開始され、非貫通型は特急シンボルマークを全て取り外し。ボンネット型は、一部車両が取り外しされて運転されるようになる。

 しかし、1997(平成9)年、1999(平成11)年にE653系特急「フレッシュひたち」が後継として投入され、1999(平成11)年12月7日に485系の引退とセットで「ひたち」単体の愛称は廃止となった。

 ところが、2015(平成27)年3月14日改正における上野東京ライン開業に併せて常磐線の特急名称の見直しが行われ、従来の「スーパーひたち」が「ひたち」、「フレッシュひたち」が「ときわ」に改称。さらに、多くの列車が品川駅を起終点として運転されるようになった。

 2020(令和2)年3月14日改正では、常磐線が東日本大震災による被災から全線で復旧するため、仙台駅への乗り入れを再開した。

●E657系


(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

(写真:常磐線 上野駅/撮影:裏辺金好)

愛称・行先表示
(撮影:裏辺金好)

●485系


新幹線開業前の特急「ひたち」。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:daikiti)

同じく新幹線上野開業前の485系特急「ひたち」。※1985年3月撮影
(写真:常磐線 上野駅/撮影:ひょん君)

特急「つばさ」との並び。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:daikiti)

「ひたち」専用塗装。特急シンボルマークも外され、そして、この暗い塗装に、評判の方は・・・。なお、先頭車両は中間グリーン車両を改造したもの。
(写真:東海道本線 品川駅*イベント時/撮影:裏辺金好)

(写真:常磐線 松戸駅?/撮影:daikiti)

2013(平成25年)年11月23日に開催された「みと鉄道ふれあいまつり」jにて。
(写真:常磐線 内原駅付近/撮影:裏辺金好)

赤スカートとして人気の高かったボンネット型も仕様。この車両の場合、ヒゲがないのも特徴的。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:daikiti様)

絵入りマーク前の特急「ひたち」
(写真:常磐線 上野駅/撮影:dakiti様)    

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