特急「まいづる」
後部に「きのさき」と併結して京都駅を目指す287系による特急「まいづる」。
(写真:山陰本線 花園駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:1999(平成11)年運転区間:京都〜東舞鶴
使用車種:287系、KTR8000形
元使用車種:183系(485系)
●解説
1999(平成11)年に舞鶴線が電化開業したが、これに合わせて京都からの特急列車として東舞鶴まで設定されたのが特急「まいづる」であった。北近畿地方の特急ネットワーク「ビックX」のなかでは最も新しい特急列車である。当初は単独の独立した運転形態をとっていたが、2003(平成15)年以降「しらさぎ」に683系が投入されるようになった。こんとため、分割併合用の車両を中心とした「しらさぎ」用485系が183系に改造の上北近畿方面の特急列車に投入されるようになり、2003(平成15)年に抜本的なダイヤ改正を行い、「まいづる」は基本的に京都発の他の特急列車と京都〜綾部間は併結されるようになった。列車あたりの輸送量は低下したものの、その分増発が可能になり、利用しやすい列車となっている。
なお、2003(平成15)年には小浜線が電化され、当初は時期は限定されるものの、「まいづる」の1往復が小浜まで足を伸ばすこともあった。
また2011(平成23)年3月12日改正からは、大半の列車が287系、その他は北近畿タンゴ鉄道のKTR8000形気動車で運転されることになり、従来の183系は一掃されることになった。
●「はしだて」に使用された車両や塗装
183系時代の「まいづる」。綾部駅では、特急「はしだて」などと分割併合を行う。
(写真:山陰本線 綾部駅/撮影:裏辺金好)
京都で発車をまつ「まいづる」。平成15年以降、「まいづる」は基本的に京都口での単独運転はなくなったが、「まいづる」編成は京都方に連結される。
(写真:山陰本線 京都駅/撮影:裏辺金好)
(写真:山陰本線 安栖里駅/撮影:裏辺金好)
(写真:山陰本線 下山〜和知駅/撮影:裏辺金好)
(写真:山陰本線 山家〜綾部駅/撮影:ひょん君)
(写真:舞鶴線 淵垣〜梅迫駅/撮影:ひょん君)
183系「まいづる」の行先方向幕。西日本標準の黒幕で、いわゆるビッグXの一員として愛称の部分に「まいづる」のヘッドマークの色であるオレンジが配色されている。
(撮影:裏辺金好)
運転されることはなかった381系による特急「まいづる」。愛称幕は用意されていた。
(写真:紀勢本線 新宮駅/撮影:裏辺金好)