特急「スーパーおおぞら」
(写真:根室本線 釧路駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:1997(平成9)年使用車種:キハ283系(H9〜)
運転区間:札幌〜釧路
●列車の解説
新時代の北海道の気動車特急の先鞭となったキハ281系の「スーパー北斗」であったが、同じくJR北海道にとって強化路線のひとつに根室本線の優等列車があった。具体的には「おおぞら」の高速化であった。
この要請に応えて投入されたのがキハ283系であり、この形式を使用した「おおぞら」は「スーパーおおぞら」と命名された。当初は3往復での運転であったが、好評を博し、2004(平成12)年には1往復が増発となり、翌年には昼行の「おおぞら」すべてが「スーパーおおぞら」となり、高速列車体系が完成した。
「おおぞら」が初めて運転を開始した当初、札幌〜釧路間は6時間近くを要していたのに対して、ルートが格段に良くなっているとはいえ、「スーパーおおぞら」の最速列車では同区間が3時間35分であったことも。2011(平成23年)5月27日に発生した「スーパーおおぞら14号」の脱線・火災事故など、車両トラブルが相次いで発生したことから現在は最高速度130km/hでの運転は取りやめられ、札幌〜釧路間の所要時間は約4時間となっている。
2020(令和2)年3月14日改正で、「スーパー」の冠がなくなり、「おおぞら」に改称される。
●ギャラリー
キハ283系「スーパーおおぞら」のトレインマーク。(撮影:裏辺金好)
こちらはキハ261系のトレインマーク。
(撮影:裏辺金好)
2011(平成23)年5月29日に代走で運用に入ったキハ261系。
(写真:千歳線 新札幌駅/撮影:裏辺金好)
(写真:千歳線 恵み野駅/撮影:裏辺金好)
(写真:石勝線 川端駅/撮影:裏辺金好)
根室本線内を快走する「スーパーおおぞら」。
(写真:根室本線 新得駅/撮影:裏辺金好)
「スーパーおおぞら」の愛称・行先表示
(撮影:デューク)