特急「スーパー宗谷」(→特急「宗谷」)


(写真:宗谷本線 稚内駅)

●基本データ

登場年:2000(平成12)年
元使用車種:キハ261系
元運転区間:札幌〜稚内

●列車の解説

 宗谷本線系統の優等列車は長い間急行列車メインで運転されてきた。というよりも、急行列車のみでまかなわれてきた。その傾向はJR化後も変わらず、キハ40系から改造されたキハ400を中心に晩年はキハ183系まで使用されていた。

 しかし、他線区が特急列車ばかりになる中、宗谷本線系統にも特急運転の要望が強くなり、キハ400の陳腐化を機に宗谷本線の運転体系を見直すことになった。そこで宗谷本線旭川〜名寄駅の高速化改良事業の完了を機に、2000(平成12)年3月11日改正で登場したのが「スーパー宗谷」であった。

 「スーパー宗谷」は急行「宗谷」のスジを引き継いだが、高性能なキハ261系を投入したことによって大幅にスピードアップが実現し、札幌〜稚内間ではじめて5時間の壁を突破した。また、急行時代は「サロベツ」と合わせて2往復だった運転本数も、旭川〜稚内間の「礼文」を吸収合併したため、「スーパー宗谷」だけで2往復運転となっている。

 2017(平成29)年3月4日改正で愛称が改められ、特急「宗谷」となっている。

●ギャラリー

「スーパー宗谷」の方向幕。JR北海道最新の気動車にしては、JR北海道の他の国鉄型車両の方向幕とほとんど変わらない方向幕を使用しているのが興味深い。
(撮影:裏辺金好)

(写真:函館本線 苗穂駅/撮影:リン)

キハ261系の前面には小さいながら愛称幕が設置されていて、好感が持てる。「スーパー宗谷」のデザインは北海道の宗谷地方を形どった物となっている。
(撮影:裏辺金好)

↑ PAGE TOP