特急【しおさい】


2024(令和6)年3月からは特急「成田エクスプレス」と共通でE259系が使用されている。
(写真:総武本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1975(昭和50)年
運転区間:東京〜銚子
使用車種:E259系、E257系
使用車種:183系、255系

●列車の解説

 房総系統の優等列車は内房線・外房線が先行して電化の上、特急運転開始していたが、昭和50年に至り、総武本線も全線で電化が完了したため、特急が設定されることとなり、総武本線で銚子まで直通する「しおさい」が登場した。当初は「さざなみ」等と共通の9両編成で、グリーン車も連結していた。

 1982(昭和57)年には急行「犬吠」を吸収して増発されるが、1985(昭和60)年のダイヤ改正では利用率のよくないグリーン車の連結が中止され、基本編成6両に3両の付属編成をくっつけたモノクラス9両での運転に切り替えられた。この状態で、JR時代を迎えるが、多客期にはグリーン車連結が実施されるなど、利用の低下が進む房総北部の特急の中では健闘した。その後、編成は8両の一体編成に組み替えられ、「さざなみ」「わかしお」と同じ編成となった(1往復除く)。

 さらに、中央本線にE257系が登場した際にはグレードアップ車両が大挙押し寄せ、8両編成の中間車が一気に置き換えられた。

 2004(平成16)年に房総特急向けにE257系500番台が登場したが、この時には「しおさい」の置き換えは見送られ、2005(平成17)年12月のダイヤ改正で一斉にE257系と255系に置き換えられた。

 その後は、255系を主体にした運用が続けられていたが、2024(令和6)年3月16日改正では255系が全車撤退。代わりに「成田エクスプレス」で活躍するE259系に置き換えられ、一部がE257系500番台で運転する形態に変更された。

●E259系




行先表示器。255系と同様、日本語→英語切り替えのほか、愛称名と総武本線経由が切り替わる。
(撮影:裏辺金好)

●255系


E235系との並び。
(写真:総武本線 千葉駅/撮影:裏辺金好)

(写真:総武本線 本千葉駅/撮影:裏辺金好)

(写真:総武本線 物井〜佐倉/撮影:ひょん君)

(写真:総武本線 干潟駅/撮影:裏辺金好)



行先表示器。日本語→英語切り替えのほか、愛称名と総武本線経由が切り替わる。
(撮影:裏辺金好)

●E257系


E257系500番台による特急「しおさい」。
(写真:総武本線 物井〜佐倉/撮影:ひょん君)

写真:総武本線 銚子駅/撮影:裏辺金好)

●183系


「しおさい」のトレインマーク。
(撮影:裏辺金好)


「しおさい」の行先方向幕。成田線回りの「すいごう」があったため、八日市場回りと書かれている。
(撮影:デューク)


非貫通の1500番台を先頭にした「しおさい」1号。5号・12号以外の8両編成で運転される列車は、先頭車が0番台か1500番台か来てみないとわからないという博打のような感がある。1500番台の場合はヘッドマークが幕式のため、ファンとしてはうれしい限りだった。
(写真:総武本線 成東〜松尾/撮影:デューク)


こちらも、非貫通の1500番台を先頭にした「しおさい」3号。このマリ6編成(平成17年11月中旬からマリ10編成?)のみLマークがなくなっているヘッドマークを使用している。
(写真:総武本線 市川駅/撮影:デューク)


幕式のヘッドマークの「しおさい」。「あやめ」との共通運用の1往復は0番台の幕式ヘッドマークを残す貴重な列車である。この1往復のみ6両となり、ちょっとさびしいが・・・。
(写真:総武本線 本八幡駅/撮影:デューク)


0番台を使用する「しおさい」7号。こちらは貫通タイプである0番台を使用している列車。8両編成の先頭に連結されている0番台はヘッドマークがLED化されている。
(写真:総武本線 物井駅/撮影:デューク)

113系との並び。
(写真:総武本線 銚子駅/撮影:裏辺金好)

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