特急【たんば】


京都から福知山を目指す区間特急。
(写真:山陰本線 綾部〜山家/撮影:デューク)

●基本データ

登場年:1996(平成8)年
運転区間:京都〜福知山
元使用車種:183系(旧485系)

●列車の解説

 1996(平成8)年に山陰本線園部〜綾部間の電化が完成した。これを期に京都口で運転されていた特急「あさしお」と急行「丹後」の運用形態が抜本的に見直され、両列車とも行先がまちまちであったものを、全列車特急とした上で、行先別に愛称をまとめることになった。

 従来、朝夕の通勤時間帯に運転されていた京都〜福知山間の急行「丹後」に関しては性格はそのままに「たんば」となった。当初は通勤時間帯のみの運転であり、イマイチ影の薄い存在であり、多客期には天橋立まで延長の上「はしだて」として運転されるなど、時刻表上も列車の運転を確認するのが大変な列車であった。

 この「たんば」の運転が見直されることになったのは、「しらさぎ」 で使用されていた485系中間先頭車の転属であった。これによって綾部から舞鶴方面へ向かってしまう「まいづる」と福知山方面の列車を併結させることが可能となり、この併結相手のメインとして「たんば」に白羽の矢が立てられた。

 その後は大きな変化は無く推移していたが、2011(平成23)年3月のダイヤ改正で「きのさき」に統合されることになり、愛称が消滅した。

 ちなみに、もともと「丹波」という急行が存在していたが、こちらは福知山線経由の急行列車であった。「丹後」が京都発の急行であったが、なぜ「たんご」とならなかったのかは興味深い謎であろう(まあ、理由は大体予想できるが)。

●ギャラリー


「たんば」は「まいづる」との併結を基本とするが、併結する場合は福知山側が「たんば」となっている。
(写真:山陰本線 安栖里〜立木/撮影:ひょん君)

(写真:山陰本線 福知山駅/撮影:ひょん君)

トレインマーク
(撮影:裏辺金好)

 「たんば」の行先方向幕。西日本標準の黒幕で、いわゆるビッグXの一員として愛称の部分に「たんば」のヘッドマークの色であるブルーが配色されている。
(撮影:裏辺金好)

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