特急「ビューわかしお」


●基本データ

登場年:平成5年(1993年)
使用車種:255系(H5〜H17)
運転本数:7往復(H17)
運転区間:東京〜上総一ノ宮・安房鴨川
走行距離:132.5km
表定速度:72.9km/h(H17・15号)

●列車の解説

 外房線の特急は昭和47年以来、183系の「わかしお」が運転されてきたが、登場から20年が経過するとさすがに陳腐化してきた。そこで、新型の特急が投入されることになり、平成5年に255系が投入されだが、同形式を使用した列車には「ビューわかしお」という愛称がつけられた。

 当初は1往復のみであったが、新型車両であったことや、車内のアコモデーションの高さが人気を呼び、すぐに増発され最大で5往復にまで増強された。その後、255系使用の外房線特急はすべて「ビューわかしお」となったため、最終的には7往復となった。

 その後は「わかしお」系統の上位列車のような位置づけとなり、外房線の看板列車として活躍してきたが、平成16年になると183系に代わってE257系が登場し、内房線にも新しい時代が訪れるようになった。また、5両単位での運用が可能なE257系に対して、9両固定編成の255系は時間帯によっては持て余し気味となってしまった。 また、房総特急の愛称について統廃合する方向となり、平成17年末のダイヤ改正で「わかしお」に統合されることになった。

●ギャラリー

「ビューわかしお」の方向幕。 平成17年の10月ころまで幕を使用していたが、12月のダイヤ改正を前にLED化されてしまい、しかも、LEDでは「ビュー」の部分が省略されてしまった。
幕のほうは、座席の種別も書かれている。また、255系のシンボルマークも描かれている。
蘇我にて。

小雨の舞う中、舞浜駅を通過していく「ビューわかしお」1号。
255系にはヘッドマークがないため、撮影した時間等を覚えておかないと、京葉線での撮影だと「ビューわかしお」か「ビューさざなみ」かわからないのが難点だ。
一時期、東京ディズニーリゾートへ向かう人への配慮からか一部の列車が舞浜に停車していたが、いつの間にかなくなっている。
舞浜にて。

勝浦駅に停車中の「ビューわかしお」。さすがに勝浦駅あたりまで来るとのんびりした印象になる。
勝浦にて。

蘇我駅で103系と並ぶ「ビューわかしお」。茂原あたりから観光列車というよりはビジネス列車に様変わりして、列車の性格はだいぶ変わる。
快速系統の整備をJR東日本が半ば放棄してしまったため、平日は結構混雑するが、休日などは時期によってはがらがらだ。
蘇我にて。

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