特急【ゆうづる】
(写真:東北本線 青森駅/撮影:daikiti)
●基本データ
登場年:1965(昭和40)年運転区間:上野〜青森
元、使用車種:14系、20系、24系、583系
●列車の解説
国鉄、JR東日本で運行された特急で、東北本線経由の「はくつる」に対し、こちらは常磐線・東北本線経由で首都圏と東北地方北部を結んだブルートレインである。東北新幹線開業直前には定期、臨時併せて、14系もしくは24系客車の運転が4往復、583系による運転が3往復の計7往復と多数が運転されており、特に583系運転の列車は青函連絡船との乗り継ぎを考慮した、北海道連絡特急としての役割を担っていた。また、東北新幹線が大宮で暫定開業すると、客車「ゆうづる」1往復が583系化の上、「はくつる」に移行し、東北新幹線上野開業により、583系「ゆうづる」は1往復へ削減された。
そしてJR発足後の1988(昭和63)年3月改正で、青函トンネル経由で上野〜札幌を結ぶ寝台特急「北斗星」誕生に伴い、客車「ゆうづる」は発展的に列車が消滅。さらに1993(平成5)年12月改正で、「はくつる」に統合されて、「ゆうづる」はその歴史に幕を閉じた。
●ギャラリー
常磐線全線電化前、平〜仙台間はSLが牽引していた。ちなみに「ゆうづる」はSLが牽引した最後の特急列車である。
(写真:撮影場所不明/撮影:照山様 禁転載)
1970年代、20系による寝台特急「ゆうづる」。
(写真:常磐線 水戸駅/撮影:照山様 禁転載)
1970年代の寝台特急「ゆうづる」。EF81形登場前は、水戸駅でED75⇔EF80の機関車交換があった。
(写真:常磐線 水戸駅/撮影:照山様 禁転載)
1970年代の寝台特急「ゆうづる」。20系客車同士が並ぶ。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:照山様 禁転載)
下写真とセットで御覧ください。同じ日に撮った2枚で、こちらが上りゆうづる1号、下写真が上りゆうづる2号です。ヘッドマーク付のEF80は水戸までで、水戸〜上野間はED75がヘッドマーク無しで牽引しました。1975年夏撮影。
(写真:常磐線 水戸駅/撮影:照山様 禁転載)
(写真:常磐線 水戸駅/撮影:照山様 禁転載)
常磐線経由で上野を目指す、EF80 44号機牽引の「ゆうづる8号」。 (写真:常磐線 水戸駅/撮影:照山様 禁転載)
文字マーク時代の583系寝台特急「ゆうづる」。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:札幌人様 禁転載)
絵入りトレインマーク化後の、国鉄時代の583系「ゆうづる」。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:dakiti)
こちらも同じく国鉄時代の583系「ゆうづる」。
(写真:常磐線 上野駅/撮影:dakiti)
24系による寝台特急「ゆうづる」。
(写真:東北本線 青森駅/撮影:dakiti)
2008年12月の尾久車両センター公開時に、EF81に取り付けられた「ゆうづる」ヘッドマーク。
(写真:尾久車両センター/撮影:裏辺金好)