快速【エアポート成田】


(撮影:デューク)

●基本データ

登場年:1991(平成3)年
使用車種:E217系(平成7年〜)
元使用車種:113系(平成12年まで)
主な運転区間:久里浜・横須賀・逗子・東京⇒成田空港

●列車の解説

 成田空港駅が開業した際に、成田行きの快速列車を成田空港まで延長させたのが、この「エアポート成田」である。当初は113系による運転であった。総武快速横須賀線の113系に連結されたダブルデッカーグリーン車は成田空港への旅客を意識して荷物置き場を設置していた。

 1995(平成7)年からはE217系が登場し、2000(平成12)年にはすっかり置き換えが済んでしまった。このあたりは総武快速横須賀線の置き換えの経緯そのままといった印象だ。

 さて、運転に関しては登場以来ほとんど変わるところはなく、「エアポート成田」という愛称がつくのは成田空港行きの列車のみで、成田空港発の列車はただの快速というのも面白い。ちなみに運転開始当初は臨時列車として特別快速「エアポート成田」が運転され、ヘッドマークを掲げて運転されたため、注目された。

 2018(平成30)年3月17日のダイヤ改正で愛称が消滅しているが、それ以外は特に変わることなく現在も運転中である。

●ギャラリー


「エアポート成田」の方向幕。方向幕には愛称がかかれたオリジナルの方向幕が使用されている。愛称つきでこのデザインは珍しい。また、列車名の部分が青というのも首都圏では珍しい存在だ。(撮影:デューク)


「エアポート成田」のLEDバージョン。E217系の後期車は方向幕の代わりにLEDを採用しているが、こちらの表示はこのようになる。愛称の部分は赤で表示される。(撮影:デューク)


横須賀線内を行く「エアポート成田」。横須賀線内では「エアポート成田」は普通列車として扱われている。アナウンス上快速列車となるのは品川以遠となる。
(写真:横須賀線 新川崎駅/撮影:デューク)


田畑の広がる総武本線内を行く「エアポート成田」。運転開始当初は千葉以遠は東千葉・物井・酒々井は通過していたが、現在では東千葉のみ通過となっている。普通と大して変わりない状態だ。
(写真:総武本線 物井〜佐倉/デューク)


夕陽を浴びながら高架線を駆け下りる「エアポート成田」。横須賀線内も平成16年10月から最高速度が120km/hにあげられ、「エアポート成田」の所要時間も多少短くなった。
(写真:横須賀線 新川崎〜鶴見/撮影:デューク)

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