快速【マリンライナー】
高松駅で出発を待つ。2階建て先頭車が特徴の快速列車。
(写真:予讃線 高松駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:1989(昭和63)年運転区間:岡山〜高松
使用車種:223系、5000系
元使用車種:213系
●列車の解説
瀬戸大橋の開通と同時に運転を開始した快速列車で、それまでの本四連絡船の役割を引き継いだ形となった。当初から普通者指定席やグリーン車を連結するなど、快速列車としては破格の待遇を受け、好評を持って迎えられ、好調な出だしを飾る。堅調な利用をほこってきた「マリンライナー」だったが、海の上を通るということもあり、車両の腐食が目立つようになって来た。特に鋼製車のクロ212などの車体の傷みはかなりのものであった。また、登場より15年以上が過ぎ、そろそろ置き換えの時期となっていたこともあり、223系によって置き換えられることとなり、2003(平成15)年に一斉に置き換えられた。
運転本数に関してはほとんど増減もないまま推移し、おおむね1時間に2本運転。今後も一定の需要はあるため、このまま推移するものと思われる。
ちなみに一時期北海道にも「マリンライナー」という快速列車が運転されていたが、紛らわしいためか現在は「エアポート」と「いしかりライナー」に分割されてしまった。
(解説:デューク)
●ギャラリー
(写真:予讃線 高松駅/撮影:裏辺金好)
左がJR西日本の223系、右がJR四国の5000系。
(写真:予讃線 高松駅/撮影:裏辺金好)
213系時代のマリンライナー。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
213系時代のマリンライナー。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
213系時代のマリンライナー。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
213系時代のマリンライナー。グリーン車が連結されており、213系時代末期には様々な塗装に変更されていた。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
213系時代のマリンライナー。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
2008年4月10日に、瀬戸大橋開通20周年記念で運転された213系によるマリンライナー。
愛称幕は現役時代のものと異なり、現在のJR西日本標準タイプののフォントにものに。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:ルテウム様 禁転載)
2008年4月10日に、瀬戸大橋開通20周年記念で運転された213系によるマリンライナー。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:ルテウム様 禁転載)
「マリンライナー」の行先表示機
種別は幕式だが、行先に関してはLEDによる表示だ。LEDは高速で点滅しているためか、シャッター速度次第だとコーなるらしい・・・無念。
(写真:岡山駅/撮影:デューク)
グリーン車と普通者指定席となる先頭車。早朝・深夜の一部の列車以外すべてこの車両が連結されている。それなりの需要があるようで、なかなか好評なようだ。ダブルデッカー車はいわゆる223系グループにあって異端中の異端で、設計の基本はなんとJR東日本のE217系である。
(写真:岡山駅/撮影:デューク)
223系側。
ダブルデッカー車以外はすべて自由席で、基本的に223系2000番台以降と車内の設備は変わらない。ただ、先頭車の形状は微妙に異なる。
グリーン車を含む3両編成はJR四国が所有する5000系で2両編成がJR西日本が所有する223系5000番台だ。
(写真:児島駅/撮影:デューク)