新幹線【はやて】
今やE5系による運転が大半となった「はやて」。
(写真:東北新幹線 大宮駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
登場年:2002(平成14)年運転区間:東京〜新青森 → 仙台・盛岡〜新函館北斗
使用車種:E2系、E5系
●列車の解説
JR東日本の新幹線列車で、東北新幹線が八戸へ延伸開業した2002(平成14)年12月改正で登場。盛岡発着などの一部を除き、八戸行きの列車に付けられた愛称で、また大宮〜仙台間はノンストップの速達列車としての性格を持っている。このため、「やまびこ」に代わって東北新幹線を代表する列車となったといっても過言ではない。最高速度は275km/hである。
なお、車両面では「はやて」登場に併せてE2系1000番台が投入されたのが特筆される。これは、両先頭車両とグリーン車に高速営業車両としては世界初となる、フルアクティブサスペンションを採用し、左右方向の揺れをセンサにより検知し、圧縮空気で台車内のアクチュエータを動かして強制的に揺れを抑えるシステム(JR東日本HP車両図鑑より)で、そのほかの車両にはセミアクティブサスペンションを導入することによって、長時間の移動でも疲れないよう工夫されている。
2010(平成22)年12月には東北新幹線が新青森駅まで開業したことにより、「はやて」の運転区間も八戸から新青森へ拡大された。また、2011(平成23)年11月19日からはE5系も運用に加わった。こうなると、「はやぶさ」との棲み分けがこれからどうなるのか、注目される。
2016(平成28)年3月26日改正で、北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)が開業すると、盛岡駅・新青森駅〜新函館北斗駅間の「はやて」が登場。2019(平成31)年3月16日改正では東京発着の「はやて」定期列車が消滅した。
●ギャラリー
E5系による「はやて」。
(写真:東北新幹線 小山駅/撮影:裏辺金好)
E2系「はやて」+E3系「こまち」
(写真:東北新幹線 大宮駅/撮影:リン)
新青森駅延伸前、八戸駅で並ぶE2系「はやて」
(写真:東北新幹線 八戸駅/撮影:裏辺金好)
E2系による側面列車名表示。(撮影:裏辺金好)