2022年5月15日〜16日 栄に行く用事が出来たので近鉄で旅をする
〇撮影&執筆:daikiti
ゴールデンウイークは遠出をせず、自宅でゆっくり過ごしておりましたが、連休中に栄を拠点にするアイドルグループで応援しているアイドルの生誕祭の募集が発表され応募したことが今回の旅行の発端です。当選発表当日、サイトを確認した所、見事当選する事ができましたが、このタイミングで生誕祭の6日前。 急いで仕事の調整(とは言っても行く事を前提にしていたので休み前から調整していたけどね)と有給休暇の申請を済ませあとは、出発を一にするか。
せっかく行くなら連絡だけで、まだ会った事がないオタ友にも会いたいし、三重県界隈の鉄道にも乗りたいけど、お金は節約したいしということで、日曜日出発して火曜日に帰宅する事にしました。
〇5月15日
小田急線で小田原まで行き、JRで豊橋まで、名鉄で名古屋に入りました。豊橋まで全てロングシートになってしまい足が疲れたので、豊橋からはもはや定番化しているパノラマスーパーの展望車(といっても一番後ろなので人気がない)に乗車です。
実はこの行き方、3回目くらいでしょうか。静岡県内に313系8000番台が移動してきたので乗れるかな〜と思っていましたがこの時は運がなかったですね。
設計が古くなって来たためか左右の揺れが少し目立つかなとは思いますが、眺望はやはり素晴らしく岐阜方面にも展望車あったらやっぱりいいのになぁと、思ったりもしますが、一般車の混雑もそれなりにあるので仕方ないですね。
名古屋に到着しまず向かったのは、エスカ(名古屋 新幹線口からエスカレータで下る地下街です)金券ショップです。(56番にあります) そこで購入したのは、快速みえ特ダネ回数券を1枚(区間により値段が異なる)と、近鉄の株主優待乗車券3枚を購入しました。
近鉄に安く乗るには事前に購入すれば土日を含む3日間で4200円のお得な切符があるので次回行くときにはその切符を購入しようと思いました。
さてさて、ここからが本当の旅の始まりです。 関西本線のホームへ向かった所両編成の特急南紀が出発する所でした。
今回の撮影はすべてスマホで撮影したのですが、改めて思ったはスマホの機動性って高いなぁと感じました。 駅でのスナップ写真なら十分かなと思いました。
乗車予定の快速みえまでの間に快速亀山行きを見送りいよいよ入線です。
エンジンはアイドル状態で入ってきますが、流石2エンジン搭載車。なかなかの轟音です。
折り返し運用のため車内清掃を行ったのち乗車します。
この車両は高山本線で一度乗車したのですが、その時は普通列車で高速性能を堪能できなかったので、今回の名古屋遠征乗りたいランキングトップの快速みえに乗れてよかったです。 この車両で体感したいのは、なんといっても高出力2エンジンからなる停止状態からの加速性能と、直結多段からなる高速性能ですね。
さぁて、早速名古屋を出発します。出発時はトルクコンバーターの効果でグイグイ車両を引っ張ります。 よ〜いドンで電車と加速競争をするならば、時速40キロ位迄は、このタイプの気動車の方が加速が良いですよね。
特に津までの区間は線形もよくグングン加速して高い速度を維持していきます。単線区間なので駅を通過する度に減速、加速を繰り返すので何度も力強い加速を味わえます。ただ、1線スルーや、高山本線のように高速通過ポイントなどの採用をしたほうが加減速に伴う燃料消費を減らすことが出来るとも感じました。
快速みえで終点の鳥羽まで行く事も考えたのですが、名古屋に戻るのが遅くなるのと、明日も同じ区間を乗る事を考え松阪で下車します。
松坂で下車すると、名松線向けのキハ11形300番台が停まっていました。
キハ11形は初めて見ましたがいろいろくたびれている印象を受けてしまいました。
後で調べたら、キハ85と同型式のエンジンを搭載し走行性能がそれまでの旧型気動車よりだいぶ向上して、輸送力改善に貢献したようですね。
ここで、一旦JRとはお別れして、近鉄に乗車します。 松阪から名古屋まではお得な切符が見つからなかったので普通に乗車券を購入します。
近鉄のホームで何枚かパチパチして乗車する列車が来ました。特急鳥羽行き(アーバンライナー)
特急大阪難波行き(伊勢志摩ライナー)
普通賢島行きは、2024年7月まで運行予定の、みえ応援ポケモンのミジュマルをラッピングした「ミジュマルトレイン」。1230系の仲間である1259系1266編成(VC66)に施されています。
乗車する特急名古屋行きがやって来ました。22000系と22600系の併結ですが、正直その場では型式まではわからなくて・・・ 屋根の高さが違う車両同士を平気に連結するのが近鉄あるあるかなと思っています。
先頭車同士の連結面。なかなかの長さの渡り板ポイント通過時の動きを見ておけばよかったです。
近鉄特急の空調の吹き出し口は荷棚にあるノズルをクルクル回して風量を変えるアナログな機構ですが、 風が苦手の人にはうれしい装備かもしれませんね。
そして、シートピッチが長く設定されて、各座席にはフットレストが装備してあります。フットレストの使い心地は正直良いとは思えなかったのですが、色々てんこ盛りなシートでサービス向上を頑張っていますね。
さて、名古屋についてオタ友と夕食(世界の山ちゃんに初めて入りました)をともにし翌日に備えます。
〇5月16日
5月16日は夕方に推しの生誕祭があるので、それまでに名古屋に戻る必要があります。 で、名古屋に来たなら乗りたい列車といえば。 やっぱりこれだよね〜!!!
昨日うちにチケットを取っておきまして初乗車です。 なんでしょう、塗装がとてもきれいで高級感漂います。
そして、乗車する座席は・・・ これだー!!!!!
本革シート、シートヒーター付き、電動リクライング、オットマン付き このシートが乗車券プラス2830円、約2時間堪能出来る贅沢。残念ながら最前席は取れませんでしたが、2列目に乗車です。ただ、ガッツリ前面展望を味わうならB席がおすすめです。A席とC席は運転席の柱に視界が遮られてしまいます。
そして今回最大のグルメ?といえばこれですかね。 ひのとり登場に合わせて?作られたひのとり弁当。
彩豊かに盛り付けられたお弁当はなかなかボリュームがあり小食の人だと食べきれないかもしれないです。左下の鳥のから揚げあんかけは濃い目の味付けですが、それ以外は薄味にしたてられています。 ひのとり乗車の際は購入してみてください。
今回は2列目でしたが、最前席の人がフルリクライニングすると、意外に視界が開けるようで座席越しに前面展望が楽しめる事がわかりました。
また、ハイデッカー構造にもかかわらず名鉄パノラマスーパーのような周期のゆっくりな横揺れが抑えられており非常に乗り心地が良いのもこの車両にかける近鉄の想いが感じられます。 プレミアムカーの車端部にはコーヒーメーカーとコインロッカーが備え付けられて荷物を保管できます。
所で、多くの鉄道事業者では車掌が戸閉を確認した時、モールス信号で伝達すると思うのです。関東にいると電子音やブザー音がなじみ深いですが、近鉄ではベルの打音で連絡するんですね。『チン、チン』と昔の路面電車と思えるような古風な音が豪華な車両に響きわたる所に違和感があると共に、きっと昔からの伝統なのかなと思いました。
途中、シートヒーターをつけてほんのり暖かくなると不覚にも寝落ちしてしまったようで所々記憶がない部分がありました。景色や車両を楽しむ場合、シートヒーターは使わないことをお勧めします。 でも、2時間しっかり座っても身体が痛くなることもなく、とても素晴らしいシートだなと感心しました。
奈良線と合流したあたりで前方にネットで見た事がある車両が走っているのを確認しました。ん?これは・・・『あをによし』じゃね? お〜!!ここで遭遇するとは思ってもみなかったです。
鶴橋駅に入る時にひのとりが先行し地下区間に入っていきます。まもなく終着の大阪難波駅に到着するタイミングで車内照明が青色に染まり最後の癒し空間を演出していました。
豪華なシートに別れを告げて大阪難波駅に降り立ちます。
と、言っても、観光要素やグルメ堪能なんて入れる訳もなく改札を出て次の目的地に向かう特急の座席を確保したあと、いそいそとホームへ戻ります。
すると、そこには・・・紫色の車体がいるではないか!!!
座席はすでに満席だったので車内の撮影は控えましたが、先ほど乗車したひのとりプレミアムシートに、備え付けのテーブルが展開しており贅を尽くした車両になっていました。
乗車されていたのは、自分よりだいぶ年を重ねたおじいじゃん、おばあちゃんが多かった印象。 なにかのツアー企画で運転されたのかな?
あをによしを見送った後は、ほんの少し時間が空くので大阪難波駅を通る車両をスナップします。
ジャイアンツカラーの阪神電車9000系。
近鉄なじみの顔、5800系。
こちらは1234の車番を持つ1230系(1233系)。
通勤電車としては最近の近鉄車?9820系。
9020系。先頭車に連結幌がついている車両ってなんか良い!!ですね。
さて、そろそろ次に乗る特急が入線してきます。 次に乗るのは・・・ これだ〜!!!
伊勢志摩ライナー 賢島行き。
座席は、はい。プレミアムシートを選択です。
シートピッチは例外なく広く取られ足はノビノビ延ばせますが、やっぱりフットレストの使い心地は好きじゃないです。これなら、ひのとりのオットマンの方が足はリラックスできるような・・・
とは言え、幅広く取られたシートの座り心地は良くできていて、これまた睡魔を誘います。 車両の揺れは・・・よく揺れます。特定の速度域で共振しているのかブルブルと振動していました。 ひのとりの後だったから気になったのかもしれないです。
そして、伊勢志摩ライナーの特徴といえば、運転席後ろのデッキからの展望スペース。乗車しているすべての人が楽しめるようにあえてデッキに設けられています。その代わり腰掛などはなく少し寄りかかれる程度の柵?が設置してあります。
車端部にあるトイレはウォシュレット付きの洋式便座で広さは自宅のトイレと変わらないか少し広いかもしれないです。が、非常に揺れるので洋式で正解なのですが、走行中は立っているのも大変な位でした。
少しだけ車内を探検。こちらはレギュラーシート。
サロンシート(583系のシートの雰囲気に似ているような・・・)
賢島までの道のりは景色の変化に富んで楽しめます。
残念なのは斎宮の脇を通る時減速する事なく、ばびゅーん!!と通り抜けてしまい、あまり見られませんでした。
鳥羽から先はカーブが多くなります 鳥羽から先は、所により単線があったりカーブがきつくなったり、ローカル色が豊かになり速度もゆっくりになってきます。駅にはプラットホームだけなんていう駅も目立ってきます。
特急以外は普通しか走っておらず、殆どが2両編成で運転している模様です。ローカル線といえば山奥のイメージでしたが、平野のローカル線というのも趣があるかもしれないですね。
大阪難波から約2時間半。賢島に到着です。
頭端ホームが有名なこのホームは、4面5線のなかなかの規模の駅ですね。
駅を眺めていると、特急しまかぜがやってきました!!
ビックリしたのですがこの後、立て続けに3本もしまかぜを目撃しました。(いったい何編成あるんでしょうね)
さて、夕方の予定があるのでのんびりしている時間はありません。改札を出て、名古屋に戻る切符を購入します。残念ながら乗り換えなしで名古屋に戻る特急はタイミング的になく、宇治山田で乗り継ぎが必要のようです。
宇治山田までは先ほど乗車した伊勢志摩ライナーのレギュラーシートに乗車です。 とは言えやっぱり近鉄特急のシートピッチは広くて足をでろ〜んと伸ばせるのがいいですね。
宇治山田から乗り継いだのは昨日乗車したこのタイプの特急です。
どこの駅かわからないですが、保線基地にターンテーブルがありビックリです。また、近鉄には至る所に保線基地や車庫、留置線がありそれぞれで点検ができるようになっているのかな?ちゃんと覚えていませんが、距離のわりに多いような印象でした。
名古屋の手前でHC85系も見かけましたが、早いうちにキハ85系ももっと堪能しないといけませんね。
そして、遅延なく名古屋に到着し無事に夕方のライブに向かったのでした。