2013年4月24日 「花咲くいろは」を求め、のと鉄道電撃訪問!

〇撮影&執筆:リン

 どうしても撮影したい。でも公共交通機関を使用していては前夜のうちには移動できない。当日に移動を始めたのでは遅すぎる。
 と来れば。


 当然、自家用車の出番です。
 そんなわけで、福山から片道600kmの距離を突っ走って雨の能登半島へと0泊2日の弾丸ツアーを敢行することになりました。
 昨年4月22日に訪問して以来ちょうど1年ぶりですが、前回も雨でした。

 今回の標的は「花咲くいろは」ラッピング車両。昨年から登場している車両に加え、劇場版仕様のラッピング車が運用入りしています。それだけなら連休で適当に向かえば良いだけの話ですが、この2両が連結されて運用されるということでどうしても撮影しておきたかったのです。
 2両連結であればイベントの際に時々見られているのですが、定期運用ではなかなか無いようです。

 午後9時20分、シャワーを浴びて髪も乾かぬままに手早く出発。いつも通り山陽道・中国道・名神と走行し草津JCTを直進。今までこのルートを走行した2回はどちらも新名神方向へ抜けていったので草津JCT以東は初走行です。
 雨が降り始めたあたりで名神高速菩提寺PAに0時20分に到着し、ここで1時間の仮眠。さらに北陸道女形谷PAで2時53分から4時まで休憩。4時46分に金沢森本ICから流出し、のと里山海道(旧・能登有料道路)を穴水ICまで走行しのと鉄道穴水駅に5時53分に到着しました。


 お目当ての編成は留置中。七尾方に劇場版車、穴水方に通常版車を連結しています。この姿で前日夕方から運用入りし、朝の1往復まで連結したまま運用され穴水で切り離される、という流れでして前述の通り朝のうちに現地入りしないと到底間に合わない時間帯でした。


 劇場版ラッピングの海側(七尾行きの際の進行方向左側)は原作の岸田メルさんが描いた各キャラクターがデザインされています。アニメ版の絵ばかり見慣れていますがこちらもなかなか。山側は後ほど。

 無事に連結運用が実現していたのを見届けて一安心し、隣駅の能登鹿島駅へ。別名「能登さくら駅」とも呼ばれる桜の名所ですが、今年は開花が早かったせいかそこそこ散っており、さらに折からの雨でどんどんたたき落とされている感じでした。


 ここで、「花いろ」車の1本前の列車から撮影。こちらも2両編成で、後部には永井豪さんのキャラクターを描いたラッピング車両が連結されています。これも運用通り。


 そして「花いろ」ラッピング車が到着。30秒程度の短い停車時間で入線と編成主体の写真と、この桜を絡めた3カットを撮影。

 続いてさらに隣駅の西岸駅へ。「湯乃鷺」と言った方が通りが良いのかもしれませんね。
 七尾で折り返してくるのを待つ間に仮眠と駅舎の様子を観察し時間を潰します。西岸駅の訪問は1年ぶり。相変わらずの聖地ということで、駅の中は「花いろ」一色。


 やはり目を引くのは劇場版のポスター。車内にも同じのが貼られていました。結局まだ見てないですし、そもそもアニメの方のラスト3話も見ず終い…。


 壁にはポスターや「ゆのさぎ」のヘッドマーク。


 別の壁にはヘッドマークを持つ緒花のヘッドマークが貼られていました。こちらは今月20日に急行「ゆのさぎ」が運転された際に取り付けられていたものと同じデザインのようです(実物ではないかも?)。


 出札口横の壁には、昨年来た時には無かった喜翠荘のタオルが。…誰だこんなもん作って奉納したヤツ!


 駅ノート置き場は相変わらずですね。駅ノートは17冊目に差し掛かっていました。とりあえず私も一筆、訪問記念に…。


 その傍らには「ご自由にお持ちください」とポストカードが。ケースには我が地元の琴浦町が「琴浦さん」とタイアップして作成した名刺が貼られていました。こんな所で目にする機会があるとは…。

 こんな感じでかなりアレな空間にはなっていたものの、全体的に綺麗に整備されており、愛されているという雰囲気がよく感じられました。
 ここでは穴水で切り離された永井豪ラッピング車と、七尾から折り返してきた「花いろ」車が交換するということで、これを狙います。元々撮影予定でしたが、悪天候のため沿線での走行写真は無理と判断したのもありました。


 まずは永井豪ラッピング車が入線。


 続いて、「花いろ」車も到着。


 ホームが少々離れているので完全な横並びとはなりませんが、のと鉄道で活躍するラッピング車3両が一堂に会してくれました。

 ちなみに、この日の撮影者は私を含め3〜4名。所沢ナンバーのクルマとレンタカーが1台ずつでした。西岸では私1人。まあ、平日の朝っぱらとくれば仕方ないですね。

 このあと「花いろ」ラッピング車は穴水で切り離しを行い、通常版の方は車庫へ、劇場版の方は引き続き七尾行きとなります。永井豪ラッピング車と再び交換するということで、田鶴浜駅へ。のと鉄道では珍しい有人駅です。



 ここでは横並びとなるので、より交換風景らしくなりました。

 相変わらず止まない雨と眠気で撮影意欲が減ってしまったので、劇場版ラッピング車の七尾→穴水の撮影を捨て、穴水の市街地で仮眠をし、穴水駅での入線風景と折り返しの間での車両の観察をすることに決め、一足先に穴水へと戻ります。

七尾で折り返した劇場版ラッピング車は、ちゃんと穴水に定刻に戻ってきました。では、じっくり撮影しましょう。


 通常版ラッピング車との違いは、側面のキャラクター以外には桜の描かれているエンドが逆(劇場版は南側が桜、通常版は北側)になっていることと、ヘッドマークが劇場版のポスターにも採用された緒花になっていること。


 ヘッドマークのアップはこんな感じ。


 さて、ウェブサイトに公開されている運用では引き続き1両で七尾まで往復するような記述だったのですが、団体客を乗せるために七尾方に永井豪ラッピング車を連結し、劇場版ラッピング車は団体貸切として運転されるとのこと。これは嬉しい誤算でした。

 天候もやや回復気味だったので走行写真を撮影することにし、能登中島駅南方の田んぼの中に良さそうな場所を発見。七尾方面から走ってくる車両をアウト・インの双方から撮影できそうだったので、ムービーでアウトから、カメラでインからそれぞれ撮影。


 ちなみにアウトからだとこんな感じ。1本前の列車を試し撮りしましたが、ちょうど「のとりあーな」ラッピング車でした。


 そしてしばらく待って、撮影に無事成功。ちょうど雨が強まった間合いだったので、雨粒の写り込みが激しいのが残念ですが。


 後を追って穴水駅へ。留置線に留置されている通常版ラッピング車を撮影。この編成のまま翌朝まで運用されます。


 入れ替わりで劇場版ラッピング車は車庫へ引き上げ、暗くなるまで出てこなくなります。転線のため輪島方に引き上げたところを踏切から撮影。

 さて。
 撤収です。
 この時、給油を終えてもまだ14時20分。とは言え、往路に休憩込みで8時間30分かけたことと疲労が溜まっていることを考慮し、休憩1回分多く時間を確保し帰宅することにしました。狙いは0時01分のIC流出でのETC深夜割引です。

 そうは言ってもせっかく能登半島までクルマで来たのだから、走らずにはいられない場所があります。


 そんなわけで、千里浜なぎさドライブウェイを走行。海はそこそこ荒れていたものの走行には全く問題なく、のんびり路肩に車を停めて記念撮影が出来ました。

 後は来た道をひたすら戻るだけ。途中、北陸道尼御前SAで休憩、名神高速大津SAで夕食、山陽道権現湖PAで休憩&時間調整を行い、狙い通り0時01分に福山東ICを流出できました。

 往復とも半分は雨に降られながらの高速道路を突っ走り、走行距離は1308kmという超ロングドライブ。これを27時間で完遂したのだから私もクルマも元気なもんです。
 ちなみに、復路の岡山JCT付近でヴィッツの走行距離が17万kmを突破しました。来年春の買い換えまでにぶっ壊れなければいいのですが。


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