2013年9月30日・10月1日 予讃線・奥祖谷二重かずら橋・金刀比羅宮等を巡る

〇撮影&執筆:リン

 昨年12月の松山に続き、今回の出張先も四国。ただ、今回は丸亀です。
 今日はこっちに来て最初の休みでした。その気になれば「Do not disturb」の札をドアに掲げて寝てても良いのですが、そんなことするわけがありません。
 通常であれば往復するだけで数千円持って行かれる瀬戸大橋を渡ることなく四国の各所を満喫できるので、大した用が無くても出かけるのがベストです。

 そんなわけで、いつも通り朝5時半に起き、6時半にホテルを出発。R11を東に走ること30分程度。端岡駅東にあるスポーツ公園脇の踏切に到着し、朝の各列車を撮影します。


現地に着いてまずやってきた「しまんと2号」。


これを撮りたいがためにわざわざ早起きした、「サンライズ瀬戸」。おおむね曇りがちだった今朝の天気でしたが、辛うじて薄日が差してくれました。朝日を浴びる夜行列車は格好いいですね。


 「アラーキー列車」。JR四国によると固定運用なのだそう。危うくマリンライナーに被られそうになりました。
 この後に来る「サンポート」も113系なので、朝の順光で効率よく113系を撮影できます。ただ、「サンポート」を優先させるとEF65形の貨物が撮れないほど時間が近接しているのが…。


 「いしづち4号」。前夜の「ミッドナイトEXP高松」の折り返し運用で、高松に8時11分着の全車自由席という ホームライナーのような列車。高徳線の「うずしお4号」と同じく、N2000系が連なる様は圧巻。こちらは大体1両2000系が混ざりますが…。

続いて、今夏に所長と高松を回った際に撮影をパスしていた屋島ケーブルを訪問。



運行休止から9年。屋根があることもあってか保存状態は良好でしたが、軌道の方がだんだんと自然に帰りつつあるような印象でした。そして登山口駅舎は順調に廃墟化している雰囲気でした。

 さて…この後の予定がありません。こんぴらさんに参るか、ことでんの撮影に勤しむか、キハ185「うずしお」を狙うか…。いろいろ策を巡らせた結果、

 京柱峠に向かうことになりました。

 かねてからこの峠を含むR439の全線走破に挑んでみたかったのですが、正直そんな時間もなく、ただ日本三大酷道と呼ばれるこの道を走らないわけにもいかないということで、高松からR32→R438→R439→R32という行程でぐるりと一周することにしました。

 …と簡単に書きましたが、R438が既にカオス。貞光までの道は勾配が急ではあったものの大型車も行き交う2車線の道でしたが、貞光以南は地図で見ても分かる酷道っぷり。それでもR439に比べれば総じて道幅が広く、まだマシな方でした。
 なお、途中1カ所時間別通行止め規制が設けられている場所がありましたが、上手く昼休憩の時間にノンストップで突破できました。
 また、この道中にR438の最高地点となる標高1451mでヴィッツの最高到達地点も更新しています。

 見ノ越でR439に合流し、しばらく進んだところにある「奥祖谷二重かずら橋」で休憩。そのまま走ったらブレーキ焼けそう。


 かずら橋というと同じ祖谷でも西祖谷のものが幹線道からのアクセスも近く有名ですが、こちらは場所が場所だけに人も片手で足るほど。まあ月曜ですし。
 ここには大小2つのかずら橋が架けられており、写真は小さい方の「女橋」。下流側には「男橋」がある他、上流側には「野猿」も架けられています。


 足下はご覧の通り、非常に綺麗な祖谷川が流れています。キャンプ場としても整備されており、これなら存分に水遊びが出来そうです。
 …それはともかく、非常に怖い。



 さて、途中には1台分の待避所を挟んで対向車3台と私の後に1台を従えた2台とが出くわすなど酷っぷりを発揮しつつも東祖谷の中心部を抜け、一気に京柱峠へ駆け上がります。


 途中、林道が分岐する三叉路では国道側のどちらから来ても林道側が直進になるためなのか、それぞれにおにぎりの標識が立っています。まだここは奥に集落があることもあってか道幅も広め。

 この後はかつて走行したR488をも超える強烈な山道が待ち構えているわけですが、今回はムービーを持参しておらず、その様子を紹介できません。まあ、ニコ動で酷ラリさんの車載動画でも見ておいてください。
 感想を言うと、二度と走るか!…でも意外とクセになるかも。な道でした。


 午後2時に無事に登り切りました。東側も西側もこれまで上ってきた道、これから下る道をはるか眼下に見下ろす絶景。そして茶店でのしし肉うどんは絶品。来た甲斐がありました。ヴィッツも来月には別れるのが確定しており、最後に良い思い出が作れました。

 …まあ、登ったら下るしかありません。この先高知側でも時間帯通行止めがあり、かつ今から下ると1時間弱待たされるとのことでしたが、来た道を引き返すのも面白くないし極めて遠回りになるので、待つのを覚悟で通行止め区間まで進みました。
 交通整理のオッサンにも戻るか待つか聞かれ待つ旨を伝えたところ、「工事の進み具合では途中に通れるようになるかも知れない」とのことで、結局僅か3分後に通していただけました。
 道路の維持管理の一環で道路脇の杉を伐採し、それをトラックに積み込むという工事でしたが、あんなデカい車が通るのかよ…と思うのが鎮座してました。
 そして無事にR32に合流し、特に何をするでもなく丸亀市内のホテルに帰着しました。

 翌日は一昨日と違ってゆっくりホテルで朝食を食べて9時半行動開始。


 まずは讃岐塩屋でアンパンマンしおかぜ・いしづちを撮影。30分ほど前にはアンパンマン南風も通過していますが、ホテルでノンビリしすぎて目の前で通過されました。

 時刻表を確認したところ、EF210形牽引の3071レが近い時間だったので八十場〜坂出のポイントで撮影すべく移動。時間ギリギリながら到着できた…と思った瞬間、目の前を貨物が通過。ただし高松方面へ走り去ったので、どうやら継走する前の列車の71レが遅延していたようです。


 やや拍子抜けしてしまいましたが、少々粘って6000系の運用まで待って次の場所へ。


 …と言っても特に場所を決めていなかったのですが、線路沿いに走っていった結果、1年で2日だけ営業する駅として有名な津島ノ宮駅に到着しました。駅自体は特に立入禁止になることもなく、時折電車が疾走していく程度。
 右側の茶色い小屋が駅舎ですが、窓には板が打ち付けられています。


 ただ1枚だけ立つ駅名標。臨時駅ゆえに駅番号が割り振られていません。
 ちなみに駅舎にあった看板は「津島の宮駅」との表記でした。


 せっかくなので、津嶋神社も撮影。素戔嗚尊を祭神とする子供の守り神の神社です。こちらも例大祭の2日間のみ立入の出来る島です。
 肉眼でもギリギリ判別できましたが、電線にはミサゴが留まってました。右下のはカラス。


 続いては場所を一気に移し、大学時代以来となる金刀比羅宮へ。琴平自体は土讃線の撮影で来てますが、参拝はもう6年ぐらい昔になるでしょうか?
 お昼がまだだったので、階段の手前にある虎屋さんでうどんをいただきました。江戸時代より続く老舗で、向かいに建つ別館には昭和天皇もご宿泊されたという非常に由緒のあるお店でした。建物も江戸時代のものだそうで、女将さんにいろいろご説明いただきました。
 ちなみに今日は「けんかちょうさ」と呼ばれるお祭りなのだそうで、太鼓台と呼ばれる御輿のようなものが町内各地を練り歩いていました。ちょうどこんぴらさんの表参道にも来ていたので絡めて撮影。



 本日は平日と言うこともあってか参拝客も多くなく少なくなく、という感じでした。
 それにしても相変わらずハードな参道です。途中、ご年配の方が「せめて50代のうちにお詣りしておけば…」とボヤきながら階段を登っていらっしゃいました。
 私も27歳腰痛持ち、身体が動く時にきちっとお詣りしないといけませんね。腰痛全盛の時は今でも登れる気がしませんが…。


8
 時間にも体力にもまだ余裕があったので、奥社まで行ってみました。大学時代に参拝した時もここまで来てます。
 金刀比羅宮は海運の守護神ですが、陸上交通においても多大な御利益があるとのことで、新車を拝領する身としては是非とも御利益を得たいところです。
 なお津島ノ宮に向かう途中に救急車が乗り付けている程度に生々しい追突事故現場に遭遇した模様

 せっかくなのでおみくじもひいてみました。運勢は中吉。「これ迄の幸福があるのは神の御恵(みめぐみ)と祖先の守護によるものなので安心せず自分も人を慈しみ世の為に尽くせばいよいよ運盛(うんさかん)によそは嵐吹きても自分の所に何事もなく幸多し」とのこと。…お、良いじゃないですか。

 旅行 何れに行くも損なし
 商売 売買物何れも吉
 相場 買え 大利あり

 ほほう。こちらも良いじゃないですか。ここに無い項目も概ね良い内容でした。

 転居 障りなけれどまて

 待て、って言われても辞令が出たら行かないといけないんですがそれは…

 恋愛 思うだけでは駄目

 デスヨネー。こんなところにオチつけんでも。

 あとは丸亀市内の大手リサイクルショップを適当に眺めて帰るつもりでしたが、6000系が続行で運転される時間なのを思い出し、再び予讃線へ。
 光線状態を考慮し、讃岐府中駅西方の踏切脇にスタンバイ。セイタカアワダチソウが鬱陶しいですが、時間が近かったのもありこれ以上移動できませんでした。


 前を走る「しまんと7号」。一昨日撮影したのと同じ編成でした。


 そして6000系。狙い通り、夕日を綺麗に浴びてくれました。続行の「サンポート」も6000系ですが、こちらは直前で太陽が山に隠れてしまいました。
 2編成しかいませんが、固定運用なのでちゃんと狙えば簡単に撮影できます。
 これをもってホテルに帰投しました。

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