2013年11月17日 乗って楽しいみまさかスローライフ列車
〇撮影&執筆:リン
2007年春より運転を開始した「みまさかスローライフ列車」。初めは四国からキハ58・65を借り受けて運転され、その後は2010年秋の運転までキハ58 563とキハ28 2329が使用されてきました。
私が撮影に行けたのは初回から5回目(2009年春)までで今回は3年半ぶり6回目。キハ47形に置き換わってからは初めての出撃でして、沿線での撮影もアリではあるのですが、やはりこの列車は乗って各駅でのおもてなしを受けてこそ。ちょうどお得な「岡山・尾道おでかけパス」もありますし、乗る方で。
さて、この「岡山・尾道おでかけパス」ですが、以前より発売はされているのですが今回の発売分よりエリアに井原鉄道と岡山電軌軌道が追加されました。それでもお値段据え置き1,900円。ならば乗らねばなるまい。
ということで、朝6時過ぎに福山駅を北西へ出発。神辺駅で接続する井原鉄道の列車に乗り換えです。
待っていたのはIRT355-101。223系1000番台と同種の転換クロスシートを備えたイベント用車両でした。他の車両はセミクロスシートなので、これは当たりですね。快適な乗り心地に意識も吹っ飛び、気づけば吉備真備駅。せっかく7年ぶりの乗車だったのに…。
総社からは伯備線か吉備線で岡山経由か北上して新見経由で津山を目指すことになるのですが、今回は北へ。姫新線の西半分を乗り潰しに挑みます。と言っても特に何かドラマチックなことが起こるはずもなく、津山に11時28分着。
程なくして、「みまさかスローライフ列車」がホームに据え付けられました。手前の3号車が指定席、後寄りの2両が自由席という設定。普段は自由席オンリーだったはずで、指定席が設定されるのは初めてではないでしょうか?
自由席となった2両にはNARUTO列車が使用されました。車内にもNARUTOのキャラクターがあちこちに貼られていました。
元々キハ47形が因美線那岐以南に入線することは定期列車としては存在せず、この「みまさかスローライフ列車」ぐらいのものですが、それにNARUTO列車投入と言うこともあってか注目度はそれなりに高かったようです。
ヘッドマーク。キハ58系時代は本体の塗装に合わせたものになっていましたが、今回は美作国建国1300年のロゴが入った特別版。なお、NARUTO列車側にはヘッドマークはありませんでした。ナルトの顔に被るのを考慮したのでしょうか?
美作加茂で雨が降るなど天候は決して良くなかったものの、各駅でのイベントは短時間ながら盛況。
私も美作滝尾で粕汁(100円)と焼きそば(300円)と甘酒(無料)を、美作加茂で試食して美味しかったビーフジャーキーを2袋(2,000円)購入。他にも「みまさかスローライフ列車」グッズや地元特産品の販売などが行われていました。
美作河井駅の様子。ここではなめこ汁に餅が入った雑煮(250円)と草餅(400円)、それにさつま芋スティック(100円)を購入。蕎麦も美味しそうでしたが流石に食べ過ぎ。
草餅は帰りの列車内で食べるつもりでの購入でしたが、以前食べ非常に美味しかったので下車すぐテントに直行し一番乗りで購入。その後速攻で売り切れていたのには驚きました。
…とまあ、食べる方は順調だったのですが列車の運行は順調ではありませんでした。
往路の知和〜美作河井で空転が発生し一時停車。この時はすぐに動き出せたのですが、本当の悲劇は復路にありました。
ちょうど上写真のあたり、物見トンネルを目前にした大カーブで急に減速。完全に停まることはなかったものの、2号車の運転台にある速度計を見たところ3km/h程度でゆーーーーっくりと通過。
どうやらこちらも空転に見舞われたようですが、物見トンネルに入ってしばらくするまでなかなか速度が上がりませんでした。
そんな感じで知和を出た時点で10分遅れ。この影響と悪天候により、復路の美作加茂で予定されていた餅撒きは中止。美作加茂の停車時間自体がたったの2分に削られてしまい、外に出て撮影することも出来ませんでした。
ただ、餅は車内で配られたものの撒かれたのを回収するよりも多くもらえたように思います。
復路は津山まで乗り通しても良かったのですが、思いつきで東津山で下車し、キハ120形との交換を撮影しておきました。それにしても暗い。
帰りは17時29分発の吉備線普通列車でも間に合っていたのですが、「みまさかスローライフ列車」から乗り継いだ客で混雑しているのを嫌って1本後の快速「ことぶき」を利用。どうせ岡山着時刻は15分しか変わりませんし。
さらに福山からは快速「サンライナー」を利用。こちらは岡山から帰る時には大体狙って乗車しています。快速の方が車内空いてますし。
そんなわけで往路で5時間半かけた道のりを2時間ちょっとで帰っていきました。