2014年3月19日 予土線で走り始めた新幹線
〇撮影&執筆:リン
体力温存のために宇和島に前日入りしたは良いものの、「鉄道ホビートレイン」は江川崎から窪川まで行って、折り返して宇和島に来るという運用。朝のうちは特にすることもないので、のんびりと朝食を食べて8時にチェックアウト。まずは霧の松山道を北進し、伊予石城駅西方の撮影ポイントへ。以前も訪れた場所で、以前も狙ったキハ185系の普通列車を撮影します。
沿線には菜の花が咲いており、非常に良い感じに。
ただ、望遠レンズで正面がちに圧縮してしまっては菜の花が目立たないのになぜこの構図を…。
このまま予土線へ離脱しようかと思いましたが、卯之町駅で10数分停車するのでその間に追い抜き、下宇和駅へ。特に場所を定めてはいなかったのですが、適当に目についた駅でした。
ここでは上り普通列車が下りの「宇和海5号」と先ほどの普通列車2本を待避するようです。キハ54形にはトイレが無いので、ちょうど良いトイレ休憩にもなりそうです。
それにしてもキハ185系のこの普通列車仕様車、ワンマン運転もできないしラッシュ時は運用しづらい割に随分長いこと使い続けられています。パワー自体はあるので山岳路線でもある予讃線での利用価値は多少はありそうですが、それでも1日3往復はもったいない。
さて、結論から言えば松山道で南下して宇和島付近でもう1回ぐらい撮影はできたと思うのですが、三間ICから予土線へ直行。30分ほどの余裕を持って江川崎に先回りします。
江川崎駅の改札脇にはこんなベンチが。「らぶらぶベンチ」という、しっかり磨き上げられており中央に向かって良く滑りそうなベンチです。こんなもの、昨秋に訪れた時はありませんでしたが…。
まずは宇和島方面から海洋堂ホビートレインが到着。昨年秋は「サイクルトレインにゃんよ号」として前に一般色のキハ32形が連結されていましたが、今日は単行。ようやくご尊顔を拝めました。
反対側。先代の真っ赤なラッピングに比べれば随分と落ち着いた雰囲気になりました。
そして程なくして窪川方面から鉄道ホビートレインが到着。先週たっぷり見ておいたはずなのですが、やっぱり凄いインパクト。
江川崎に来たのはこの並びを撮影したかったため。現状の運用では、6時30分ごろの始発とこの11時前の2回、江川崎で並びます。あとは15時30分頃の宇和島駅でしょうか。
「しまんトロッコ」が休日のみの運転なので今日は撮影できませんでしたが、これらの並びもいつかはきっちりいただいておきたいですね。
海洋堂ホビートレインの発車を見届け、トイレ休憩中の鉄道ホビートレインを待たずに一足先に江川崎を離れ、宇和島へ向かいます。
ただ、後から気づいたのですが、吉野生あたりでもう1回ぐらい撮影してからでも充分に間に合います。予土線が出目以西で大きく北に回り込んでいるのに対し、車だと国道320号で直線的に宇和島へアクセスできます。
江川崎を出発し、国道320号で宇和島駅へ戻ります。
駅の発車案内。「鉄道ホビートレイン」が列車名になってるんですね。ここから予讃線の方に出ている伊予市行きに乗車します。
発車待ちの「宇和海12号」。この2000系も登場から25年が経ちますが、お財布事情が厳しいJR四国ではもうちょっと活躍する姿を見られそうです。
発車20分前には乗車予定のキハ54形が開放されたのでさっそく乗車。う〜ん…壮観。これぞまさにロングシート。
この伊予市行き普通列車に乗車すると、北宇和島で鉄道ホビートレインと接続しています。本来は予土線→予讃線への乗り換えの便を図っての接続なのですが、僅かでも乗車しておきたかったので、これに乗り速攻で宇和島に引き返します。
車内に乗り込むと、ちょうど誰もいなかったので「鼻」の部分を内側から撮影。やっぱり凄い構造です。
宇和島に到着し、乗客が降りたところで手早く車内を撮影。窪川方には0系の転換クロスシートを2脚だけ設置。
HOゲージを収めたショーケース。じっくり見ていたかったのですが、さっさと引き揚げたいようだったので写真だけ撮ってそそくさと下車。
駅北方にある踏切に向かったところ、ギリギリで引き揚げるところに間に合いました。結局、マトモに正面から撮ったのはこの1枚だけ。まあ、先週徳島で充分撮影していますし問題ありません。
さて、「鉄道ホビートレイン」の運転までの間、どこで時間を潰すか考えた結果、宇和島から数駅の伊予吉田駅で適当に撮影を行うことに。
無人駅でありながら特急も停車する、妙な立ち位置の駅です。なので、駅の券売機も自由席特急券に対応。
撮影自体は駅前後をトンネルに挟まれ、おまけにホームもカーブしているので撮影には不適という感じでしたが、停車してくれるのでじっくり撮影することができます。
跨線橋が露天なのでなかなか見慣れない角度からもこの通り。
停車位置は1両半ほどズレているので並びは一瞬です。
「宇和海15号」はそんな予感がしていたのですがTSEでした。撮影する度に1両が量産車だったりしていましたが、今回は全車試作車で揃っていました。
貫通型風の2101の外板は相変わらず凹んだままでした。
こんな感じで撮影しているうちに時間が近づいたので、吉野生駅の西にある開けた場所にスタンバイ。
ちょうど日没に近づいていたこともあり真横からの流し撮りに挑戦…しましたが難しいですね。
さらに追いかけ、何とも趣のあるアーチ橋…ここは手前の木や電線が邪魔ですね。対岸からなら何とかなるでしょうか。
江川崎を過ぎるとマトモに撮れる場所がないと分かりつつも東に車を走らせ、適当に目についた十川駅の手前の橋梁で撮影して終了としました。新幹線らしい割と近代的なコンクリート橋なのでこれはこれで。
思ったよりも奥まで攻め入ったのでカーナビに帰路を問うたところ高知道経由でと言われたのでその通りにしてやりました。結果として四国の西半分を高速道路経由ながら1週する割と派手な移動経路となってしまいました。
倉敷までノンストップで走破し、水島工業地帯の夜景を眺め、水島臨海鉄道の車庫を覗き、特に何もせずに帰宅しました。