2014年9月24日〜25日 直江津から東尋坊まで北陸縦貫ドライブ

〇撮影&執筆:リン

 何かネタはないかと探したところ、のと鉄道でラッピング車第1弾と第2弾が連結されて運転されるとのこと。
 ということで、ついでに直江津まで足を伸ばすことにしました。来春で様相が一変しますし、何とか一度撮影しておきたかったんですよね。

 21時15分に福山を出発、0時過ぎに舞鶴若狭道舞鶴PAで最初の休憩。1時間程度の仮眠のつもりが1時間寝過ごし2時過ぎに出発。ちょうどフィットの総走行距離が20000kmとなった安宅PAで2回目の休憩、夜が明けた有磯海SAで7時頃に朝食を兼ねて3回目の休憩をし、上越ICに7時30分着。
 やはりこの距離だと3ストップですね。

 さて、できれば直江津近郊で撮影したかったのですが、イマイチ良い場所がなく、1つ富山寄りの谷浜駅の西側に良い場所を見つけたのでここで撮影。本来なら4093レから撮影できたのですが、急な便意に襲われトイレに向かっている間に通過していく音が…。


 まずは525M。富山以東ならまだ413系・475系が見られるので撮影には持ってこいですね。
 とは言え、475系は随分減ってしまいましたが…。


 「北越1号」。標準的な上沼垂色ですが、「いなほ」置き換えで確か3000番台が「北越」に入りやすくなったので意外と狙いづらくなっていたのかも知れません。


 「はくたか3号」。北越急行のサイトで運用を確認したところ、北越急行683系が先頭に来ると言うことで撮影しておきました。来年以降どうなるんでしょうね。

 一旦上越市内に戻り、信越本線沿線での撮影場所を探します。が、なかなか良い場所が見つからず「くびき野3号」に間に合わせられず。まあ、3000番台だったようですし、諦めもつくかな…と。


 それでも「妙高4号」には間に合わせられました。春日山〜高田にある踏切脇で無難に撮影。国鉄色でも良かったのですが、これはこれで。

 さて、西に向かって移動開始です。今夜の宿は石川県内なので、それまで国道8号を西に進みつつネタを拾っていくことになります。


 最初の寄り道は筒石駅。頸城トンネル内にホームを構える駅としてその筋では有名な駅です。果たしてえちごトキめき鉄道への移管後の管理がどのようになるのか、気になるところです。


 入場券を購入し、ホームへ。基本的に列車が来ていない時はホームへの立ち入りは問題ないようです。ただ、特急は全速力でやって来るのであまり不用意に立ち入らない方が賢明です。
 直江津方面ホームから上り方を撮影したのが上写真ですが、実際はもうちょっと暗いです。


 駅名標も忘れず撮影。あと半年で左上のマークが無くなることになります。糸魚川の隣駅は能生騒動で有名な能生駅ですね。相変わらず特急は止まらない様子。


 普通電車は1時間に1本程度とかなりの閑散路線なのですが、ちょうど537Mがやって来ました。安全のために駅員さんがホームまで降りてきていたのですが、乗降客はゼロ。学生の利用が多い駅ということで、日中はこんな感じのようです。

 筒石駅を後にし、糸魚川を通過して次にやって来たのは親不知駅。


 何度か通過する度にその特異な駅周辺の風景が気になっており、先ほどの筒石駅共々旅程に組み入れての訪問でした。


 駅が僅かな平地に作られており、国道8号・北陸自動車道は海上に張り出した高架橋で駅横を通過しています。
 そんな駅周辺の風景を取り入れつつ、ちょうどやって来た「北越4号」を絡めて撮影。架線柱の処理が難しいところですが、国道をバックに入れられる立ち位置があるだけでも充分でしょう。

 さて、親不知駅を出発し、県境を越え更に西へ。次なる目的地は富山地方鉄道宇奈月温泉駅だったのですが…国道8号でペースカーに捕まり間に合わせられず。仕方なく麓の方で適当な場所を探してスタンバイ。


 …っと、浦山駅で交換する特急が背後からやって来ました。一旦セッティングを解除し急遽撮影。

 改めてスタンバイし待つことしばし。


 来ました「ダブルデッカーエキスプレス」。元々の京阪3000系先頭車に中間車を追加するという見事な発想。京阪時代のダブルデッカーすら1回しか撮影していないのであまりどうこう言うつもりはありませんが、なかなか意欲的な列車ですね。

 何かこの付近に黒部峡谷鉄道の機関車が保存されてたそうで…知ってたら撮影に出向いたのですが、もったいないことをしました。というのも、この後雨が降り始め、さらに睡魔にも襲われ午後3時台を仮眠で潰し、




 高岡に着いた頃には悪天候もあってかなり暗くなっており、以前使った撮影地の様子を確認するために強引にカメラを取り出したもののこれ以上の撮影は不可能。

 ということで、国道160号経由で和倉温泉にあるビジネスホテルへと早々と向かいました。ちなみにこの日の夕食は「チャンカレ」。うめぇ。

 翌日。前夜よりの大雨は朝になっても止んでおらず、むしろ温帯低気圧の接近に伴い結構な強風でした。ホテルで朝食を済ませ、向かったのはいつもの能登中島駅の南側にある踏切。とは言え、かなりの荒天で車外に出るのも躊躇われるほどだったので…


 風向きを考慮し、車内に雨が吹き込まないように向きを調整しつつ車内から強引に撮影。
 昨年、ラッピング車両連結運転の際に撮影に訪れた時には七尾方に劇場版ラッピングが入る連結順序でしたので、この順序での組み合わせは初にして唯一でした。

 続いて、田鶴浜駅へ移動。ここで第1弾ラッピング車両と第3弾ラッピング車両の交換風景を狙います。本来であればこの両車の連結運転も見てみたかったのですが、編成美の観点からなのか実現はしなかったようです。


 まず穴水からやって来た第3弾ラッピング車が到着。いやあ、相変わらずの荒れ模様です。


 そして、七尾で折り返してきた第1弾ラッピング車と交換。改めて見てみると、第3弾の七尾側先頭はタイトルロゴが無いせいで非常にスッキリしてますね。

 さて、この2分弱の交換シーンで、今回の遠征で一番撮りたかったカットは終了。この後の予定は完全にノープランでしたが、ちょっと思い立ったものがあり高岡へ戻りました。

 高岡スポーツコアの西隣、城端線沿線にスタンバイ。この頃には雨も小康状態になりました。


 ここは二塚駅にほど近く、同駅までの貨物列車のほぼ唯一と言ってもいい撮影ポイント(だと思います)。そのすぐ北には北陸新幹線新高岡駅が建設中で、これを背景に入れた写真を過渡期のものとして記録してやろうというのが狙い。
 前日に通りかかった際にこの光景を見て、のと鉄道を済ませてから充分に間に合わせられるということで予定に組み込みました。


 おかげで1本手前の普通列車から撮影できましたが、運良く「砺波車両」を撮影することが出来ました。


 肝心の3081レの直前には少々雨脚が強まってしまいました。
 先ほどのカットはカーブのアウト側からだったので、今度はイン側から。望遠側を使える分、さっきの方が好み…かなあ。

 これの撮影後、急いで北陸本線沿線へ。と言うか、いつもの場所へ。


 背後の県道バイパスが開通こそまだしていないものの完全に線路を跨ぐ恰好になり、下り列車の撮影には不向きになってしまったのですが、それでも城端線のポイントから直行したらここになってしまいます。
 ということで、金沢以南では遅れていたのに定刻にやってきた3097レ。


 上り貨物4076レも間もなくやってくるということで再びの荒れ模様の中、待機。その間にやってきた特急列車はことごとくスルーしましたが、流石にこの434Mは撮影せざるを得ません。クハ455-701先頭の6連でした。

 来春までにもう一度、今度はこの国鉄型の記録をメインに日帰りか1泊で訪問する予定です。


 4076レも定刻に通過。次回の訪問時はもうちょっと場所も精査しておかないといけませんね。

 これの撮影を以て高岡を離脱。次なる目的地まで北陸道を使う手段もありましたが、時間に少々の余裕があったので国道8号を経由し一気に小松市まで向かいます。

 さらに国道416号に入り、酷道に変貌する直前の山道をちょっと登ったところにあるのが…


 小松市立ポッポ汽車展示館。尾小屋鉄道の終点・尾小屋駅にほど近いこの場所に同鉄道の車両3両が保存されています。

 …そんなことよりもこの天候。山に入ったせいか激しい風雨で当然人の気配もなし。こんな天候ですがそう滅多に来るところでもないので来てはみたものの、普通の撮影すら憚られるような天候でした。


 5号機関車。軽便鉄道の機関車ゆえ、非常にミニマム。保存状態は良好で、しっかり手が行き届いていました。


 ハフ1。大正期のオープンデッキ2軸客車が未だに残存しているのは特筆すべきことです。まあ、我が地元・鳥取にはもっと古いのがいますが…。


 キハ3の外観は先日所長が撮影された分に任せるとして、こちらは同車の車内。この狭さ…三岐鉄道北勢線を思い出しますね。それよりも目を引くのが通路の出っ張り。この真下にはエンジンが収められており、元々搭載されていたものよりも大型の機関に換装したせいでこんなことになったのだそう。バリアフリー?何のことかな。

 本来であればまだまだ余裕のある時間を利用して廃線跡の散策などしたかったのですが…あまりの悪天候に撤収。これは宿題を残してしまいましたね。

 さて、今回の予定はこれで終了。なのですが時間はたっぷり余っており、何をするでもなくただただ国道8号を南下していきました。

 …これで終わりではありません。

 県境を越え福井県に入ったあたりで目に入ってきた
 「東尋坊 →」
 の標識。ということで、


 行ってみました。海に近づくほど雨が小降りになり、東尋坊に着いた頃には上がっていました。分かりやすい天気だ…。

 さて、猛烈な風が吹き荒れる東尋坊でしたが、感想としては「……」なところ。確かに良い眺めではあるのですが、日御碕の方がグッと来ます。先に東尋坊を見ていたらもうちょっと感じ方が変わったかも知れません。

 さらに時間が余ったので意外と東尋坊から近い坂井市三国町へ。


 海沿いに車を走らせること10分弱でえちぜん鉄道三国芦原線の終点・三国港駅に到着しました。近年改修された駅舎ですが、元々の雰囲気を継承しているので風情があります。


 ちょうどそこに電車が到着してきました。


 やって来たのは元・JR東海119系のMC7000形。一応、えちぜん鉄道の最新車両です。いつものと鉄道に向かってばかりで福井県内の私鉄は後回しにしているのですが、これはありがたい収穫でした。近いうちに福井鉄道200形の撮影にも来ておかないと…。


 さて、先ほどMC7000形がくぐっていたアーチ橋を見学しに行ってみました。この橋、「眼鏡橋」という名称で、国鉄三国線が三国港駅まで敷設された直後の大正2(1913)年に架橋。その後、平成16(2004)年に国登録有形文化財となり今に至ります。今でも生活道路として機能しており、割と往来は多いようです。

 これで最後かと思いましたが、もう少しだけ時間に余裕があったので、寄り道。


 三国駅の背後の山上にある、三国町の資料館とも言える「みくに龍翔館」を、外観だけ撮影。この建物、建築自体は昭和56(1981)年なのですが、オランダから来たお雇い外国人のG.A.エッセルが明治12(1879)年にこの地に建てた小学校を復元したもの。
 今の時代でも非常に目立つ外観ですが、こんなのが文明開化間もない片田舎に小学校としていきなり登場したということになります。さぞや話題になったでしょうな…。


 坂の下から。4階は展望台も兼ねているようで、きっと良い眺めだったのでしょう。
 街の雰囲気もP.A.WORKSのアニメに出てきそうなぐらい良い感じでしたので、またゆっくり時間を取って観光に訪れたいと思いました。

 これを以て、全行程を終了。渋滞も考慮しつつ少々の余裕を残して帰途に就きました。なお、渋滞は全く発生せず、途中の白鳥PAで1時間もの時間調整を強いられました。

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