2014年10月14日 思いつきで福岡まで走ってみた
〇撮影&執筆:リン
元々は所長の九州訪問に合わせて長駆熊本まで車を出す予定でした。しかし台風直撃で所長を説得の末に12日で帰宅させ、私自身も出撃をキャンセル。おかげで水島臨海鉄道のキハ20形・キハ30形の特別運行には立ち会えたわけですが、やはり連休をこれだけで済ますというのは納得がいきません。
幸いと言うべきか、夕方には台風が通過し雨風ともに弱まってきたため、19時になって出撃決定、20時半に出発しました。当初の予定は別の機会に訪問し直すとして、完全ノープランです。途中、欽明館で自販機ラーメンと2時間の仮眠、午前3時の長沢ガーデンで自販機うどん、遠賀川の手前にある国道3号沿いのコンビニの駐車場で1時間の仮眠を挟む移動。
ちなみに、「福岡近辺に行こう」とだけ決めて細かい部分は車を走らせながら適当に考えていましたので、コンビニで起きた段階で差し当たっての目的地を考えてみました。
その結果、所長がしきりに狙っていたという西鉄貝塚線の313形が割と近いと言うことで、朝ラッシュで車が多くなる気配を感じつつ貝塚線の終点・西鉄新宮駅へ。
ちょうど313形が西鉄新宮駅にいたので早速場所を探しましたが、そうこうしているうちに貝塚へ向けて発車。ということで、公式サイトの場所も参考にしつつ西鉄新宮〜三苫にある湊川の脇でスタンバイ。貝塚から戻ってくるまでの小1時間、600形を撮影しつつ待機。
無事に戻ってきました。引退までの間は日中運用にも投入されているようで、わざわざ朝ラッシュで狙う必要は無かったかと思いますが、とりあえず記録できたので良しとしましょう。
さて、次の目的地ですが…これは火曜日ということで割と早い段階で頭に浮かんでいました。ということで、本格的な朝ラッシュに揉まれつつ竹下駅へ。
駅前のコインパーキングに車を止め、駅へ向かったところ…
おお!有刺鉄線つき金網の向こうではありますが、かなり撮影しやすい場所に留置されていました。どうやら、月曜の方向転換の回送を終えた後はこの位置にいるようです。火曜朝が狙い目、ということですね。
ちなみに昨年10月15日に運転を開始してちょうど1年。実際には3泊4日コースの2日目となる15日が1周年ですが、14日の出発時に1周年の記念式典があったようです。とは言っても特別な装飾があるわけでもなく、いつも通りの編成です。
洗車の都合からか客車と機関車は切り離して留置されており、最高級のDXスイートが2室だけ配置されたマイネフ77-7007を手前に見ることが出来ます。大型の1枚ガラスでできた妻面はやはり凄いインパクトです。この後、10時前に機関車が連結され、10時44分に吉塚に向けて出庫していきました。
さて、入場券を購入し竹下駅のホームへ。
留置線にはキハ71系も。JR九州のD&S列車は「乗ってみたい!」と思わせる仕上がりなのが凄いですね。この列車自体はD&Sという概念が生まれる前から存在していますが、未だに好評を博しているのを見ると先見の明があったと言うことでしょう。
さて、ななつ星が来るまで撮影タイムです。撮影可能なのは長崎本線方面・豊肥本線方面の特急と荒尾方面の快速、たまに貨物。それでもかなりの列車密度なのであまり退屈はしません。
まずは787系つばめ。
キハ71系ゆふいんの森。盛大に排煙を噴き上げながら通過していきました。4両なら背後の電柱が被らずに済みます。車体は新しいですが足回りはキハ58系とキハ65形。そろそろ次の車両の話が出てきそうな時期に差し掛かってきました。
福岡空港も近いここでは着陸態勢に入る飛行機が割と近くを飛んでいきます。その中でも一際目を引いたのがこれ。国内の航空会社でなければ塗装でも見分けがつきませんが、レジのB-16331で調べたところエバー航空の機体のようです。キティちゃんジェットとは…。
快速は基本的に813系なのでスルーしていましたが、813系の後部に817系が連結された編成での運転が1本あったので後追い撮影。
そんな817系にも似た印象のある783系の先頭車化改造車先頭の「みどり」。平日は単独運転のもあるんですね。
1063レは現役最若番の55号機だったものの単機。東海道本線の不通の影響か、休み明けだからなのか…。残念です。
「ゆふ2号」。ツートンカラーの185系4両編成でした。
ようやくななつ星の通過時刻になりました。今回はこの後の行程の面も考慮して竹下駅での撮影となりましたが、いつかは九州各地の撮影地で狙ってみたいものです。
乗る方は…まあ無理でしょうな。人気的にも、金銭的にも。
ななつ星の通過後も僅かに入場券の時間が余ったので少々延長。
「みどり10号」が通過していきました。「みどり」で唯一、リニューアル塗装で運用される往復運用の復路便です。他はいわゆる「みどり色」なので目立ちますね。
こちらは「ハウステンボス」と「みどり」の連結列車。通常、佐世保線で見られる783系非貫通型というとこの色です。さて、これで入場券を購入してから2時間となったので撤収。豪華に高速道路を使って九州を離れます。
さて、竹下駅から高速経由で角島へ向かいますが、途中で下関行きの普通列車の時間に被りそうだったので、撮影しておくことにしました。
時間的な面もあったのですが、適当に国道を走らせていたところ、湯玉〜小串の絶景ポイントに遭遇。車両も首都圏色でバッチリです。みすゞ潮騒号のビュースポットにも指定されている場所のようで、停車目標がありました。
さらに車を走らせること約30分。
到着しました角島大橋。完成当時は日本最長の無料通行できる橋でした。今でも観光スポットとして多くの観光客が訪れています。
でも県道なので40km/h制限。自転車だって通行可(駐停車禁止)。歩いて渡ってもOK。
本来は海はもっと穏やかなのですが、台風の影響もあってか強風でそこそこ荒れていました。
そんな県道を走っていくと、角島の突端に角島灯台があります。明治時代にお雇い外国人として来日したリチャード・ブラントンにより設計された総御影石作り、無塗装の灯台。
本来は参観灯台として内部に入れるのですが、この日は強風により閉鎖。残念です。
これで「日本の灯台50選」のうち日御碕・佐田岬・潮岬に次いで4ヶ所目。流石に全部回る気はありませんが、機会があれば見て回りたいですね。
離れた場所にある牧崎風の公園から。
帰り際に角島大橋を角島側から。橋の中程は航路確保のために起伏がつけられています。
ここで時刻は4時半でしたが、福山までの所要時間を考え、国道435号を山口まで抜け、途中の徳山西ICから山陽道で福山まで一気に走破して帰宅となりました。