2014年11月2日 加悦SL広場と北近畿タンゴ鉄道を撮る

〇撮影&執筆:リン

 元々翌月の休みが決まるのが遅い今の職場ですが、今月に至っては31日の夕方に決定稿が上がってきたという次第。まあ今月は私の研修の兼ね合いもあり、月初の3連休に休みがあるだろうという予想はありましたので、やんわりとネタを探してはいました。

 ということで、4時起床、4時半出発という割とゆっくりした出発でR2を姫路の手前まで走行し、R312を北上。雨上がりの竹田城跡を山上に見つつ、和田山からR9で少し東へ。さらに県道を北上し、山を越えて到着したのは…


 4年ぶりの訪問となる加悦SL広場。
 本日、ここで周年祭が開かれ、そこで国内現存唯一の片ボギー車・キハ101の展示運転が催される…ということで、西日本各地に点在するネタの中からここをピックアップしました。


 朝イチからの会場入りで人も少なかったので、さっさと広場内の保存車両を撮影して回ります。
 こちらはハ21。足回りは明治中期のまま、車体のみ昭和初期に更新し現在に至っています。


 ハ21の車内。ニス塗りが綺麗ですね。
 この施設の嬉しいところは一部車両を除き自由に車内に入れて、かつ手入れが非常に良く行き届いていること。屋外保存でこの整備状況は素晴らしいです。土地柄、ちょっとカメムシが目立ちましたが…。


 こちらはキハユニ51。芸備鉄道出身で、車体前後に鮮魚台がついたスタイルを未だに保っています。


 こちらも車内へ。シートのモケットにも傷みは見られません。


 奥の郵便荷物室は後年の復元ですが、なかなか良くできています。


 この広場で最も有名と思われる2号機関車。私が知る限りでは日本に3両しかいない国重文に指定された鉄道車両のうちの1両で、唯一の屋外保存。流石に少々錆が浮いている箇所も見受けられますが、日本海側の気候であることを考えれば頑張っている方ではないでしょうか。




 一方、この2両はなかなか維持が大変なのか褪色や錆が目立ちます。
 キハ08は60系客車の鋼体化改造車としても貴重なので、家庭用エアコンが取り付けられているとかは仕方ないにしてももう少し綺麗な外観が見てみたいものです。


 さて、本日の主役キハ101は盛大に排煙を噴き出しつつ構内の線路を往復しておりました。当然と言いますか、車内は子供連れで盛況でしたので私は沿線から撮影するのみでした。


 配線の関係でキハ08形の脇を通過していきます。日本現存唯一同士の並びですね。

 さて、加悦SL広場を後にして向かったのはかつて加悦鉄道が接続していた宮津線。当時は国鉄線でしたが、今はご存知の通り北近畿タンゴ鉄道(KTR)に移管されています。とりあえず、特に撮影したいと思っていた場所もなかったので適当に走った結果、丹後大宮駅のすぐ豊岡寄りの踏切でスタンバイ。


 10数分ほど待ったところで豊岡からKTR705が到着し…


 交換した「丹後あかまつ1号」が来ました。コミューター車両のKTR703を前位に連結していますが、この車両は今回が初めてです。前回KTRを訪問したのは昨年9月で、当時はあかまつとあおまつが連結して隔日運行している時代でした。

 続いて、「丹後くろまつ」を撮影すべく再び場所探し。色々走り回り、野田川橋梁にたどり着きました。


 先客が1名いらしたので、そのやや後方から撮影。縮小したので目立ちませんが、手前の雑草にピントが合ってしまいました。

 この後、「丹後くろまつ」は数駅で長時間停車を取りつつ豊岡に向かうのですが、どの駅で停車するかまでは把握してませんでしたので、とりあえずダイヤから推測して峰山〜網野でスタンバイ。


 しばらく待っていたところ列車が来たのですが、「丹後くろまつ」ではなく「丹後ゆめ列車II」のKTR709でした。これはこれで。


 その後、「丹後くろまつ」も来ました。遠くの空が真っ黒であと数分もすれば雨が降り出すという状況でギリギリ間に合いました。

 さらにダイヤを想定した結果、久美浜で「丹後あかまつ」と交換するダイヤだったので、R178経由で久美浜へ。途中、先述の雨雲の下に入り急な大雨にも襲われたものの、何とか間に合いました。

 …が、「くろまつ」は3番線、「あかまつ」は1番線で並ばなかったので「あかまつ」を先回りして撮影すべくR312で再び峰山方面へ戻ることに。

 しかしこの辺で、通過直前に正面衝突事故が発生。事故車両が完全に道を塞いでしまったとのことで迂回を余儀なくされ、「丹後あかまつ2号」が普通列車と交換する丹後大宮まで追いつけませんでした。


 それでも、ゆっくり撮影できるのに変わりはないので入場券を購入して構内へ。


 コミューター車両。特に観光目的の愛称もなく、かと言ってその系列全てではない車両について水戸岡さんのデザインが採用されるのは意外と珍しいのではないでしょうか。

 さて、交換する普通列車が来ました。が…


 …あれ?こっちもコミューター車両?


 こちらはトイレ無しのKTR803。昨秋にコミューター車両がデビューした時に公開されていたのがこのKTR803で、この日「あかまつ」に連結されていたのは2両目として用意された方のようでした。これについてはKTRや趣味サイトを含めイマイチ情報がありませんでしたので、完全にノーマークでした。

 ここからは時間の勝負。ということで、宮津与謝道路を経由して一気に宮福線宮村駅へ。


 お目当ては「丹後あおまつ3号」。当初ならギリギリ間に合わない到着時刻でしたが、2分遅れで運転されていたので間に合ってしまいました。


 ついでに時間が近接していた普通列車で運転されていたMF101も撮影しておきました。

 これにて全撮影終了。引き続き宮村駅の駐車場でしばらく休憩した後、多少余裕のある時間だったことからR176経由で再び加悦SL広場前を通過し、舞若道の福知山ICから帰路に就きました。日曜で深夜割引を狙う必要もなかったので、かなり早めの帰宅となりました。

 今から思えば舞鶴の某自販機を構えるドライブインに行っても良かったような気がしますが…まあ、それは次の機会に。
 というかそろそろマトモに計画を練った旅行がしたいです…

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