2014年12月10日・11日 北陸のJRを撮影する旅
〇撮影&執筆:リン
旅行の規模が大きくなればなるほど、その事実を伏せて旅の途中か終わり頃に打ち明けるのが趣味です。というわけで、新潟→富山→能登という行程で来春に激変が予想されるエリアを撮影して回ることにしました。事の発端は神奈川のとあるわがままな感じの強いお方が「はくたかを七尾線内で撮影したい」と言っていたところから。七尾線らしさを出すのであれば沿線での撮影よりも駅で七尾線用の415系との交換などを撮影した方が良さそうと思い、北越急行車が七尾線に入る日に上手く休みが重なればと思っていたところ、初っ端の連休2日目にいきなりバッティング。
ということで、これを軸にいろいろ付け足した結果の行程が組み上がりました。
9日の仕事を終えてサンライズ使用で東京へ。立案が近かったこともあり、かなり久々にノビノビ座席を利用しましたが…やっぱ眠れないですね。
以前なら新大阪で「きたぐに」に乗り継いで新潟まで行くのが料金も時間も優位だったのですが、ああ面倒くさい。
定刻に東京に到着し、新幹線ホームへ。
21番線の「やまびこ205号」と、22番線の「あさま507号」。こんな並びも見られるんですね。ちなみにE7系はこれが初撮影です。
この「Maxとき307号」で新潟へ向かいます。16両編成での運転でしたが編成全体での撮影はせず…。この車両もあと2年ほどで引退でしたね。早いものです。
さて、だんだんと雪深くなる車窓を眺めつつ新潟へ到着。
青春18きっぷに切り換え、在来線ホームに降りるといきなり434Mで湘南色+信州色という新潟地区での希少色ペアが登場。
と言うかいきなりこんなのに遭遇すると却って貴重じゃないって勘違いして大して撮影しないもんなんですよね…。
2番線からはE129系の越後線134Mが発車。4日前に運用を開始したばかりのE129系でした。新潟へ行くにあたり、撮影を考えていた車両ですが、結局のところ新潟〜新津のシャトル運用を中心に結構見かけることが出来ました。
「北越4号」。R編成が中心となった「北越」ですが、来春には列車そのものが廃止されることになっています。ということで、基本的に逃さず撮影していきます。
隣のホームには折返し941Mとなる115系L-4編成が入線してきました。先頭はサハ115-3を改造したクハ115-613。下関の608と並び、サハ115形からの改造車としては非常にレアな存在。また、モハユニットも残り少ない0番台という古参編成です。
さて、一旦新潟駅での撮影を切り上げ、白新線の大形駅へ向かいます。目的は新潟貨物ターミナル→酒田港へ向かう851レ。白昼堂々EF81形を拝める貴重な貨物です。
…が、新潟貨物ターミナルの脇を通り抜ける時に構内を確認したのですが、いない。どうやら遅延か何かだったようです。まあ…来てしまったものは仕方ないので留まります。
先ほどの941Mも発車していきました。タイフォンが開きっぱなし…。
大形駅で撮影する予定だったもう1つの列車となる「いなほ6号」。E653系置き換え後は初めての撮影です。
知人がこれのグリーン車に乗ったそうですが、流石にグランクラスと同様の3席×6列は相当広かったとのこと。乗ってみたいですが流石に羽越本線を使う予定は今のところありませんなあ…。
貨物も来なかったので、予定より1本早めて新潟駅に戻ります。
E129系は従来のE127系や115系2両編成での運用を置き換えているようで、長岡などまで直通する115系4連の運用はまだ確実に115系を撮影することが出来るようです。
早めの昼食として1番線の立ち食い蕎麦を食べた後、当初の予定通りとして亀田駅へ。
ここで「くびき野3号」を撮影します。本来はもうちょっと良い場所があれば良かったのですが、まあ充分でしょう。
この日はK-1編成と、上沼垂にいたT-18編成が「くびき野」運用に入っていたようで、日中の運用はK-1編成の方でした。国鉄色「くびき野」もようやくゲットです。
続行の2533M。E127系もまだ新しい方なので、当然いろんなところで見かけます。
この後、ホーム北端へ移動し438Mを狙います。
先述の通り、長岡へ向かう運用は115系なので狙い目です。
ただ、貨物の時刻(3093レ)が迫っており正直迷いました…が、貨物が多少なりとも遅延していれば間に合うというヤマを張り、ついでに所定はEF510形の運用だから逃しても…と思いこちらを選択。
まあ結局のところ、定刻に、しかもEF81形の代走(ここ最近ずっとEF81形の代走)だったということで敢えなく撃沈。先ほどの851レと言い、今回の旅行は旅客車は充分な成果だったものの、貨物には散々泣かされることになります。
…ああこれは来春までの宿題ですね。
当初の予定では新津駅に向かい、同時入線となる「北越6号」と「あがの」の撮影をする予定でしたが、日本海側の冬としては非常に珍しいことに薄日の差す天候だったため、予定を変更しさつき野駅へ。
読みは的中。亀田駅周辺ほど雪はありませんが、バッチリ順光で「北越6号」をいただきました!
「あがの」は逆光ながらも薄日なので大して気になりません。ちなみに磐越西線の他の車両との共通運用なのでキハE120形とキハ110系がいろんな組成でやって来るようです。この日はご覧の通り。
最後尾のキハ110形は山形日和のラッピング車でした。
さつき野駅での撮影を終え、新津以西のどこか適当な駅で駅撮りを行おうと思い、440Mで移動開始。
しかしその3分後、新津駅の隣のホームに見慣れないE653系がいたため急いで下車。長時間停車する列車でもないので、新津以西に移動することは出来なくなりましたが仕方ありません。
1分後に発車していったため多くは撮影できませんでしたが、一足早く「しらゆき」塗装をゲットできました。
せっかく新津駅で降りたので、留置線を遠くから撮影。国鉄色のキハ40形も2両いました。
長岡から来た439Mは湘南色でした。この後新潟で折り返して、1742Mとして乗車する編成になりますね。
新津始発の津川行き2232D。新旧新潟色でした。
信越線内で撮影してたらこの辺は撮影できなかったので、却って新津で下車した方が色々撮影できて良かったかも知れません。
ただ、元々撮影予定だった「北越3号」と「くびき野2号」の撮影のため、一旦さつき野駅に戻ります。新津駅でも撮影できないことはなかったのですが、さつき野駅の方が光線状態も良いですし、何より勝手を知ってましたので…。
「北越3号」にはT-13編成が充当。「いなほ」撤退でR編成が「北越」「くびき野」運用に多く入る中、唯一の上沼垂色編成として最後の活躍を続けています。
撮影できてラッキーです。
「くびき野2号」は曇ってしまいましたがバッチリゲットできました。
そもそも福山にいる人間がそうそう「くびき野」の撮影機会に恵まれるわけでもなく、撮影できるってだけで充分ですし。
ついでに磐越西線から直通してきた2233Dも撮影。
後続の1742Mで戻ってきた湘南色のL-9編成に乗車し長岡を目指します。駅撮りする駅は違いましたが、予定通りの列車です。
…が、乗り込んだクハ115-1501のあるボックス席の窓がこの有様。そりゃもうじき廃車かも知れませんけどこれは…。
で、この席に乗ったまま長岡に到着。1742Mは上越線の越後中里まで直通するのでここで乗り換えです。
ここで素敵な並びに出会えました。左がこれから乗っていく1344M、中央が乗ってきた1742M、右が白新線村上駅まで新潟経由で直通する445M。115系3色揃い踏みです。
全て115系運用だとは思いますが、こうもきっちり3色に分かれてるのは珍しいのではないでしょうか?
1344Mでは帰宅ラッシュの時間帯に重なったこともあり座席で大人しくしたまま直江津まで乗車。
北越急行847M。きっと来年以降も直江津乗り入れは継続されると思いますが、そもそも北越急行自体がどうなるか…。何年かはこれまでの利益で乗り切れると思いますが、やはり「はくたか」で持ってた会社という面は否めませんし。
新井で折り返してきた「くびき野5号」。
長岡行き1345Mと長野行き358M。115系長野車がここまで乗り入れるのもあと僅かです。
本来、1344Mからの乗り継ぎとなるのは17時33分発の566Mでしたが、「くびき野5号」の撮影などもあり1本遅い568Mで移動。まあ、20分しか違わないので大した影響ではありません。
途中の黒部駅で後続の「はくたか20号」に追い抜かれます。413系は体質改善を受けた5編成があいの風とやま鉄道に譲渡されるとのことで413系自体はもうちょっと見られそうです。つーかまだ使うんかい。
富山に到着し、程なくして3098レが通過。当然暗くて露出も上げられないので、これ幸いと7DMk2で強化された機能のISO16000を実践。F4.5で1/400秒まで速度を上げられました。
AFに失敗した…と思ったのですが、ISO上げすぎでピン甘になったのか区別がつきません。またどこか別の機会にテストしてみないと。
ついでに何の変哲もない521系を撮影してこの日は終了。電鉄富山駅の駅ビル6階にあるラーメン屋で夕食を食べ、早々にホテルへ引き上げました。
まあ、富山駅での撮影は翌日にたっぷり予定してますので、無理に暗い中で敢行する必要もありません。