2015年7月12日 大井川鐵道でジェームスとトーマスを撮る

〇撮影&執筆:リン

正直、前夜に新大阪まで出れば翌朝の新幹線で静岡経由ながら電車でもSLには間に合わせられるのが大井川鐵道。
 ただ、今回は場所取りのためとか機材が多いとか、そもそも連続ロングドライブというネタのためとかで車での移動となりました。

 その1600kmのロングドライブから帰宅して2日後の11日深夜。いつも通り仕事を済ませ、帰宅して準備をし出発。3日前と同じように山陽道を一路東へと突っ走ります。
 …が、ナビには表示されなかったものの東名阪道四日市JCTで通行止めとなる工事が行われており、それに気づいたのが吹田付近だったため、急遽四日市経由から米原経由に切り替え、東進を続行。
 途中、東郷PAで1時間半の仮眠を取り、新東名島田金谷ICに5時過ぎに到着。そのままR473を走行して抜里のポイントに立ち寄り、場所を確保した後千頭へ。


 駅構外からパーシーに改造されたC12 208の様子を確認。どうせまた来月来るのでその時に間近から撮影することにしましょう。

 ちょうど千頭発の一番列車が発車するところだったので、大井川第四橋梁で撮影。この16003Fはこの後1日中見ることになります。

 抜里のポイントに戻るべく車を走らせていると、下泉駅にE31形が留置されているのを発見。千頭に向かう時には気づきませんでした。

 E34とチキ303が並んで留置されていました。去年夏は家山駅にいたのですが、使われない割に時々移動はしているようです。

 さっきの普通列車を追い抜いていたようで、程なくして下泉に到着。せっかくなので並びで撮影しておきました。

 さて、笹間渡の道の駅で顔を洗ってコンビニで食料を調達して抜里のポイントに戻ったのが7時半。これから8時間ほどここで撮影を続けます。

 この日メインで動いていたのは先ほどの16003Fと21000系2編成。もしかしたら集客の多い日のファンサービスとして優先的に充当したのかも知れません。
 こちらは21003F。

 臨時急行に充当されていた21004F。ヘッドマークのデザインが異なるんですね。
 さて、随分と人が集まり、各自上り列車用の三脚を用意した上で下り列車を撮影するアングルに構えます。

 まずはジェームスがやって来ました!…が、何か様子がおかしい。  「きかんしゃトーマス」らしからぬ黒煙!原作は撮影の兼ね合いもあるとは言え白煙が基本なだけにこれには撮影者からも不満の声。

 そもそもここはトンネルを抜け、立ち位置あたりまで下り勾配で、抜里駅付近で水平になった後少し上って第一橋梁…という線形の場所。普段は殆ど煙の出ない場所なだけにファンサービスなのかなとは思いますが、「ありがた迷惑」というムードと要らない煙が辺りに漂っていました。

 持参していたサブ機の無印7Dは手持ちで使用。手前に引きつけて広角で撮影します。
 それにしてもC56形をここまで仕上げるとは…。

 さらに後追い。滅多に使用されない電車改造のお座敷車と展望車を連結した編成でした。展望車を活かすため、E10形が機次位に連結されています。

 続いては昨年も運転されたトーマス。客車が多すぎとかいろいろ言われているようですが、経営難に喘いでいる現状からしたら1人でも多くの客を乗せないといけませんから…。
 こちらは通常通りの煙。全く煙が上らないのも寂しいですが、やっぱり黒煙が出るよりはマシです。

 後追いで。長いとは言え統一感のある客車なので絵にはなります。

 ここで早めに上り列車用のセッティングを始める人が出て少し場所が空いたので、線路に近づいて3本目のSLを狙います。

 3本目はC11 190牽引のいつもの編成。ただ、いろいろと客車が駆り出された関係で機次位にスハフ43形が連結されていました!結構稼働率が低い車両なのでこれは嬉しいです。

 これも後追いで撮影。スハフ43形が良いアクセントになってます。通常の大井川鐵道は茶色い旧型客車ばかりなので…。

 これで下り列車狙いの撮影は終了。上り側に移動し、準備を済ませて時折来る電車を撮影しつつ車内で待機します。

 上りのSLも往路と同じ順番にやって来ます。まずはジェームス。
 ちぎれた雲が時折流れてきては影を落とすという状況でしたが無事に晴れてくれました。

 確保していた場所が線路より少し離れた場所だったため、メインを7D2+24-105mmとし、サブの7Dには10-22mmを装着して三脚にセット。シャッター速度を高めてサイド気味の撮影を狙いました。

 続いてトーマスは残念ながら曇りのタイミングで通過。まあこれは昨年に晴れている状況で撮影しているので問題ありません。

 こちらも7Dでサイドを撮影。

 3本目のSLが来るまでの間に1本千頭行きの普通電車があるということで、運用からしてそろそろ7200系が来ると思って一旦カメラを外して手持ちで待機していたところ、やはり来ました。
 今年2月からの運用なので、ここでは当然初撮影です。十和田時代には多分撮影してます。

 さて、3本目の撮影に臨みますが、トーマスが通過したところで多少人が減ったところに関東から来たらしい学生の一団が登場。仲間同士で賑やかにやっているぐらいは良いのですが、道路を通ろうとする地元の車が来る度に悪態をついていました。
 流石にこれには周囲からたしなめられていたようですが、何様のつもりなんでしょうね。地元の皆様の理解あってのSL運転&それの撮影ですし、あまりにも傍若無人。本当に関東の鉄はマナーが悪いと感じます。

 さて、3本目は晴れてくれました。やっぱりこれが私としては一番しっくり来ます。これが大井川鐵道です。

 サブの方でスハフ43形を撮影。ずらりと並んだ小窓が特徴的ですね。

 これで撮影目標は全て終了。一旦車に三脚などを片付けたところで、家山で交換してくる普通電車があるのを思い出し、カメラだけ持って踏切に戻ります。

 最後にもう一度だけ16003Fを撮影。これに乗って笹間渡に移動し、金谷行きの急行に乗るのがこのポイントを離れる最速パターンです。
 一応は家山まで歩けば直に電車急行に乗れますが…。

 さて、福山に向けて出発です。高速に流入して間もなくの浜松SAで昼飯のような夕飯のようなラーメンセットを食べ、ガソリンを給油し出発。…が、新東名から東名に合流した直後の宇利トンネルを先頭にちょっとした渋滞。これはすぐに抜けられたものの、美合PA付近を先頭とする8km程度の渋滞にも巻き込まれ、この区間を脱するのに30分ほど要してしまいました。

 何とか渋滞を抜けた後は伊勢湾岸・東名阪・新名神・名神・中国・山陽道とジャンクションをいくつも通過し白鳥PAまでノンストップで走行。ここで少し休憩した後、23時過ぎに帰宅しました。
 この2日後に私が走行したのと同じルートで高速バスがダンプカーに追突する事故が発生。つくづく長距離運転はいろいろ危険だなと考えさせられました。

(c) 2015 Gullane (Thomas) Limited.

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