宮内庁が陵墓調査の規制緩和
2007年1月3日掲載
遺跡名称:
大仙古墳ほか
時期:
古墳時代中期ほか
所在地:
大阪府堺市ほか
宮内庁によるとこれまで立ち入りを一切規制してきた陵墓を学術団体などに『見学』を認めることにしたそうです、施行は一日から。
許可対象となる学術団体は歴史考古分野のみにとどまらず、動植物学なども対象だそうで、またあくまで『見学』ということでなおも厳しい条件が付く模様です。半歩前進というところですかね。また、報道によると各団体一名限定で立ち入りは一段目平坦面までということだそうです。
対象となる古墳はH17年5月に日本考古学協会他が共同で立ち入り調査の要望を出した大仙古墳(大阪府堺市 伝仁徳天皇陵)など11箇所ということだそうです。『見学』ということならトレンチ(試掘溝)などもってのほかだろうし何よりそれを一人でやるのは相当つらいですね。踏査にとどまりさらに遺物の持ち出しも難しそうですから、一歩前進という表現は控えたほうがよさそうかな?と思います。