再び蘇我氏の邸宅遺構、発見

2007年2月2日掲載


遺跡名称:甘樫丘東麓遺跡
時期:飛鳥時代(7世紀中ごろ)
所在地:奈良県高市郡明日香村

 昨年にも遺構が見つかり脚光を浴びたこの遺跡で、再び蘇我氏の邸宅の一部と見られる
遺構が見つかったと一日奈良文化財研究所が発表したそうです。

 この遺構は大規模な石垣と塀で構成されており、蘇我入鹿らが城柵をめぐらせ軍備を固めたとする日本書紀644年の記述に一致することから、この遺構が蘇我氏の邸宅『谷の宮門(ハザマのミカド)』に付随する要塞の一部と見ているとのこと。

 見つかったのは甘樫丘の谷間の斜面に南北15b。最大50センチほどの花崗岩を6〜7段に積み上げられていて高さは1bほど。丁寧なつくりで渡来形の工法の影響が見られるといいます。時期の決定は近くの泥土の中から見つかった640年代の土器だそうです。


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