今城塚古墳で大規模な石組み遺構、発見

2007年3月9日掲載


遺跡名称:今城塚古墳
時期:古墳時代(6世紀前半)
所在地:大阪府高槻市郡家新町

 国史跡に指定されている同古墳の今回の調査で大規模な石組み遺構が見つかったそうで
す。すなわち3月1日、市立埋文センターの発表によると1596年の慶長伏見地震で崩れた北側斜面を含む後円部北側を調査した第十次発掘で東西17.7メートル南北11.2メートルにわたって石を敷き詰めた遺構を確認。さらに家型石棺の破片と思しき石材や副葬品と見られる装飾品などの遺物620点などが確認されたとのことです。

 見つかった石組みは横穴式石室の基礎部分と見られ石室本体や石棺は崩れ落ちた最上部にあったと見られてます。現在確認できるのは二段目までで本来は三段築成で構成されていたようです。


 ちなみに、この古墳の被葬者は継体天皇ではないかと推測されています。普通、天皇陵は宮内庁書陵部で管理してますが、宮内庁で管理している伝継体天皇陵は大田茶臼山古墳(大阪府茨木市)ということになってます。しかし近年の調査で大田茶臼山古墳からは継体天皇の時代から80年ほど古い土器が見つかっているわけでして、このような話が盛り上がってるわけなんですね。

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