弥生時代のメロンの果実が出土

2007年6月5日掲載


遺跡名称:下之郷遺跡
時期:弥生時代中期(約2100年前)
所在地:滋賀県守山市下之郷遺跡

 滋賀県守山市教育委員会が5月31日に発表したところによりますと、同市内下之郷遺跡の発掘調査において約2100年前(弥生時代中期)ごろのものと思われるメロンの果実が検出されたとのことです。この遺物は炭化して中が空洞状になっており、長さ約10センチ、高さ約5センチぐらいのものだそうです。

 普通果実は時期が来ると腐敗して種子を残して姿がなくなりますが、これは湿った酸素のほとんど供給されない土壌に埋まっていたため、微生物の影響を受けることなく現在まで形が残っていたものと考えられます。


 メロンと判明したのはDNA検査から、年代は放射性炭素年代測定の結果とのこと。
 ちなみにメロンとはいっても現在のマスクメロンとはまったく違うものですのであしからず。品種的にはマクワウリやシロウリに近いものと思われます。これらは探せば今でも見つかるかもしれませんが、桐箱に入ったマスクメロンみたいな期待は寄せないほうがいいですよ。これはこれでうまいんですけどね。


棒