縄文時代〜人と犬は仲良しだった?〜
2007年6月8日掲載
遺跡名称:
吉胡貝塚
時期:
縄文後期から晩期
所在地:
愛知県田原市
田原市教育委員会によると2001年度から続いている同遺跡の調査から乳児と犬が合
葬されていたことがわかったそうです。この遺跡の調査は大正年間から断続的に続いていて今回の2001年度からの調査では12体の人骨が確認されているとのこと。そのうち50〜60センチほどの墓穴と思しき土坑から今回乳児の人骨と犬のあごの骨が出てきたそうです。
こういった合葬事例は初めてのケースとのこと。
ちなみにソースはヤフートピックスの読売オンラインの記事なんですが、記事では見出しに犬と人間はずっと仲良しと打たれてます。私個人的にはあまりそうは感じないんですけどね。
現在よりはるかに子供の死亡率が高かった当時、生後まもなく息を引き取った子供を大切なパートナーである犬と一緒に弔ったというより、その死んだ子供にそれだけの価値しか見出さなかった可能性だってあるんじゃないかと思うわけですよ。もちろん現在の価値観からいけばかなりの問題発言であるのは重々承知の上ですけど、正直この事例が美談とは思えないのが個人的な感想です。