富本銭の新種発見

2008年3月19日掲載


遺跡 藤原京大極殿正門跡
所在地 奈良時代(7世紀末)
時期 奈良県橿原市

 奈良文化財研究所は17日藤原京大極殿正門跡から地鎮のために埋納したと思しき『富本銭』がこれまで飛鳥池遺跡(奈良県明日香村)などからまとまって出土したものとは別のタイプのものである可能性があると発表しました。

 見つかった富本銭は飛鳥池遺跡などから出ているものとは字体・厚さなどに差異があるそうで、同研究所は藤原京への遷都に伴い工房も移転して別のタイプの富本銭を鋳造した可能性があるとコメント。また別種の富本銭が出たことでこれまで中世の模造品と見られていた和歌山県白浜町八幡山城跡(旧日置川町)出土の富本銭も再検討の必要性が出てきたそうです。

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