トイカメラとは、簡単に言うとプラスチックなど安価な素材を用いて簡素な作りとなっているカメラです。「トイ(おもちゃ)」カメラという名前ですがこれもれっきとしたカメラであり、ちゃんとした写真を撮ることが出来ます。
ではなぜ写真好きの間で人気が高いのか。
トイカメラはその簡素な性質ゆえ、一般的なメーカー物のカメラと比べて歪みやボケ、独特の色調が生じるなど普通のカメラではなかなか見られない面白い写りを見せてくれるカメラが多いからです。また多重露光やスクエアフォーマット、パーフォレーション入りの写真など、トイカメラならではの楽しみ方も非常に魅力的。フィルムだけではなくデジタルのトイカメラも多数存在します。
私、さく電が使っているのは
Diana
Mini (
http://microsites.lomography.jp/dianamini/)という、何処にでも売っている35mmフィルムを使用するフィルムトイカメラです。前述の多重露光に加え、いつでも切り替えることにより一本のフィルムでスクエア・ハーフフォーマットの両方を楽しむことが出来るなど、小さいながらも非常に多くの楽しみ方が可能なカメラです。
現像、プリントが出来るまでどんな写真になるのかわからない、失敗だと思っていても案外面白い写真に仕上がるなど、最後までわからないけどわくわくするのがトイカメラ。普段とはまた違った写真の世界、どうぞお楽しみください!
(用語解説)
○多重露光
シャッター連動のないトイカメラであれば、フィルムを巻く前に何度でもシャッターを切ることができ、撮像を重ねられる。
○スクエアフォーマット
通常の長方形と異なり、真四角(スクエア)の形に撮影、プリントが可能。
○ハーフフォーマット
フィルム一コマを半分に分割して写し込むフォーマット。36枚撮りであれば72枚が撮影可能となる。
○パーフォレーション
フィルムの上下に付いている、穴の空いた帯状の部分。パーフォレーションの部分にまで写し込ませるものもある(Black
Bird Flyなど→http://www.superheadz.com/bbf/)。