宇宙の構造(4)宇宙にはどのような銀河が存在するのか
今回は、銀河の様々な形をご紹介しましょう。
ペガサス座の渦巻銀河
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渦巻銀河とは別名を渦状銀河ともいい、中心にバルジとよばれるふくらみと、2本以上の渦巻腕をもつのが特徴です。老いた星が中心にあり、若い星が腕の部分にあるのが特徴です。私たちの銀河(天の川銀河)もこのタイプです。大きさは2万光年〜20万光年ぐらいです。
アンドロメダ銀河(M31)
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アンドロメダ銀河はアンドロメダ座に位置する渦巻銀河で、肉眼で見ることができます。
さんかく座銀河(M33)
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さんかく座銀河は、アンドロメダ銀河と比較的近い位置にある銀河です。
子持ち星雲(M51)
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こちらのM51はりょうけん座にある渦巻銀河にプラスして、もう1つ小さな銀河(伴銀河NGC 5195)を持っています。
(国立天文台ウェブサイトより引用)
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棒渦巻銀河とは、中央を棒状の構造が貫いていることから、こう呼ばれます。
(国立天文台ウェブサイトより引用)
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もう一種類ご紹介してみました。
(国立天文台ウェブサイトより引用)
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楕円銀河は年老いた赤い星が多く、星間ガスや塵(ちり)が殆どないのが特徴です。大きさは幅が広く、3000光年〜60万光年と実に多種多様です。
(国立天文台ウェブサイトより引用)
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右側の銀河がM85で、これはレンズ状銀河に分類されます(国立天文台では楕円銀河に含めていますが)。
渦巻銀河と楕円銀河の中間のような銀河で、渦巻銀河と同じような凸レンズ状のディスク構造がある一方で、ガスや塵などの成分が非常に少なく渦状腕が無いのが特徴です。
M82
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不規則銀河は、渦状銀河、棒渦巻銀河、レンズ状銀河、楕円銀河でもない形のものの総称で、特定の構造を持たないように見えることから、こう呼ばれます。また、青く若い星が多い傾向があります。大きさは比較的小さいですが、3000光年から3万光年まで色々あります。また、明るい銀河が多いのが特徴です。
上写真のM82は、おおぐま座にある銀河で、M81銀河に近接されたため、
スターバーストが引き起こされています。これは、銀河どうしの衝突などで星の元となる星間ガスが短期間に大量にでき、一度に大量の星が形成される現象のことで、こうした銀河をスターバースト銀河といいます。